アメリカは今回の件に関して韓国に対して細かい配慮をし、リップサービスもしている。
これにより多くのポイントをアメリカは稼いだことになる。
そのことは同時に
韓国のアメリカに対する立場を非常に弱く
する。
中国寄りを鮮明にしているパク・クネにとって、もっとも嫌な展開になる。
アメリカと中国に対等に媚を売らねばならない立場に追い込まれている
からである。
サムスン没落にみられるような「失われた時代」に入りつつある韓国にとって中国はどうしても経済的に欲しい市場である。
アメリカとは軍事同盟を維持して不安の最重点である北朝鮮を抑えこみたいところである。
アメリカに韓国のこの『二兎を追う』姿勢を「ズルイ」とみなされれば、アメリカでは嫌韓感情が噴出する。
「ぞっとする事件」
と大掛かりに表現することで韓国に裏の圧力をかけている。
アフガニスタンやリビアと意図的に比較するすることで、「大声で沈静化する」といった矛盾をはらむスタンスが見え隠れする。
『
2015年03月08日09時23分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/450/197450.html?servcode=A00§code=A20
<駐韓米大使襲撃>米国務省「韓米同盟は強く維持されるだろう」
マーク・リッパート駐韓米国大使襲撃事件と関連し、米国務省が韓国との同盟には何の影響もないだろうと明らかにした。
現地時間6日に行われた米国務省の会見でハーフ副報道官は、
「韓米同盟はアジアのコーナーストーン(礎石)の一部で大変重要だ。
ぞっとする事件
にもかかわらず、今後も強く維持されるだろう」
と話した。
国務省の立場表明とは異なり今回の事件を契機に米国内では
★.韓国での安全に疑問を提起する見方
がある。
国務省の会見で現地メディアのある記者は、
★.「海兵隊を動員して大使を警護することを検討したことがあるか」
と質問した。これに対してハーフ副報道官は、
「ソウルは非常に安全なところ」
と答え、
★.韓国をアフガニスタンやリビアと比較する
のは完全に誤ったものと説明した。
入院治療を受けているリッパート大使は急速に回復中だ。
主治医である新村(シンチョン)セブランス病院整形外科のユ・デヒョン教授は7日、
「9~10日に顔の糸を除去した後、11日ごろ退院できるだろう」
と話した。
特別捜査チームを設けた検察は6日に拘束されたキム・キジョン容疑者(55)を相手に犯行動機と背後勢力、国家保安法違反の有無などを捜査している。
』
『
FOCUS-ASIA.COM 3月8日(日)2時37分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150308-00000002-xinhua-cn
駐韓米大使襲撃事件、
韓国世論の反米感情が露わに―中国メディア
中国青年報は7日、5日に韓国・ソウルで発生した米国のマーク・リッパート駐韓大使切りつけ事件について、
韓国世論の反米感情が顕在化した
とする記事を掲載した。
2015年は朝鮮半島開放70周年、「南北共同宣言」15周年に当たる。
そのなかで3月2日に再び米韓合同演習がスタートしたことで、韓国国内の民族主義はかつてないほど高まった。
襲撃されたリッパート大使は米国政府安全保障部門の要職を歴任。
オバマ大統領の上院議員時代には外交政策アシスタントを務めており、同大統領の腹心の1人とされる。
米国務省は事件後、強い非難を示すとともに韓国政府に対して犯人への厳罰を要求した。
襲撃した金基宗(キム・ギジョン)容疑者は「在野の文化活動家」と称して反米、反韓、親朝を掲げるとともに、民族解放文化運動団体の代表を務めていた。
韓国メディアによると、2006年から07年に8度北朝鮮を訪問、10年7月には独島(日本名:竹島)問題の講演会で日本の駐韓大使にコンクリート片を投げつけて執行猶予つきの懲役判決を受けた。
今回の襲撃では取り押さえられた際に「戦争演習反対」などと叫んでいた。
米韓同盟における反米主義は、1979年に全斗煥(チョン・ドファン)政権が米国の許可のもとで起こした「光州事件」で高まりを見せ、1980年代まで続いた。
2002年、反米の廬武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が「太陽政策」を進める中、当時のブッシュ大統領が北朝鮮を「悪の枢軸」と称したことで再び反米感情が高まった。
同年6月には14歳の韓国人少女が米軍の装甲車にひかれて死亡する事故が発生し、駐屯軍地位協定の改定や米軍の撤退を求める数十万人規模のデモが起きた。
08年には輸入牛肉問題に対する大規模デモも発生している。
中国社会科学院の専門家は、
★.アンバランス的な軍事同盟が韓国人に反米感情を持たせる主要因
であり、
★.米軍が韓国の民族主義者にとって最大の攻撃ターゲットとなっている
と分析。
米フォーリン・ポリシー・イン・フォーカスは、
★.韓国人が
「朝鮮半島分断、ならびに在韓米軍の存在による主権の弱体化」
という2つの脅威によって、自国が不完全な状態であるとの認識が強い反米感情を生んでいる
と論じた。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2015年3月8日(日) 6時40分
http://www.recordchina.co.jp/a103789.html
韓国人の懸念は
「米国人の反韓感情」と「国際的なイメージ悪化」―中国メディア
2015年3月6日、環球網によると、韓国・news1は、マーク・リッパート駐韓米大使の襲撃事件を受け、韓国政府が米韓関係に悪影響を及ぼさないよう手を打とうとしていると伝えた。
5日午前7時40分ごろ、リッパート大使はソウルの世宗文化会館でキム・ギジョン容疑者に顔を切りつけられ、80針を縫うけがを負った。
手術を担当した医師は、
「あと数センチ傷が深ければ危険な状況だった」
と話しており、警察当局は殺人未遂として捜査している。
事件を受け、韓国外交部は月末にも次官補を米国に派遣する方針で、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と趙太庸(チョ・テヨン)第1次官の訪米も検討しているという。
また、ジョン・ケリー米国務長官が東アジアを訪問する際に韓国にも訪れるのではとの報道もあり、こうした機会を通じて関係悪化を避けるよう働きかけたい考えだ。
事件発生当時、中東を訪問中だった朴大統領は当日にリッパート大使に見舞いの電話をかけた際、早期の回復を願うとともに「米韓政府が緊密に協力し、この事件が米韓同盟にマイナスの影響を与えないようにすべきだ」との考えも伝えた。
また、韓国・聯合ニュースも
「今回の事件によって米国人の韓国に対する印象が悪化し、“反韓感情”が生まれる可能性もある」
とし、「韓国政府は早急に対応すべき」と伝えている。
このほか、韓国のネットユーザーからリッパート大使へ送られた見舞いのコメントの中には
「一部の思想が異常な韓国人の行動によって、海外に韓国の悪いイメージが広がることが心配」
「『韓国人はイスラム国のテロリストとどこが違うんだ』という報道を見て傷ついています」
といった懸念も見られる。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2015年3月8日(日) 9時8分
http://www.recordchina.co.jp/a103797.html
韓国社会の危機、「理念テロ」拡散に懸念
=「韓国の恥さらし」
「イスラム国やナチスのように…」―韓国ネット
2015年3月7日、韓国・国民日報は、同盟国の外交使節を狙った史上初の傷害事件が起きるなど、進歩・保守間の対立が極端な主張として表れる「理念テロ」がさらに猛威を振るうことへの懸念を報じた。
報道によると、マーク・リッパート駐韓米国大使を襲撃したキム・ギジョン(55)容疑者は、1980年代から民族主義運動に身を投じており、30年以上にわたり活動していたが、最近は経済的に窮地に追い込まれていたという。
専門家は
「社会に受け入れられずに被害者意識を強めるキム容疑者のような人物は、極端な行動に出る可能性が大きい」
とし、背景こそ違うもののイスラム過激派などによるテロとも類似性があるとしている。
この問題について、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。以下はその一部。
「テロリストは即処罰しろ」
「本当のゴミ野郎だ」
「韓国の恥さらしだ」
「襲われた者(リッパート大使)は自分で歩いて病院に行き、襲った者は担架に乗せられ車椅子で病院に向かう…」
「キム・ギジョンのやつ、けがしたふりしているんじゃないか?」
「平和と人権を叫ぶ者が傷害事件を起こすとは、悲しいことだ」
「いい年して、自制できんのか?」
「グローバル化の時代の民族主義的思想は、最終的に「イスラム国」や北朝鮮、ナチスのようになってしまう。
キム・ギジョン、お前がいくら他国を嫌いだといっても、それを暴力行為で解決する時代ではない」
「極右にしても、極左にしても、その表現手段がテロという時点で、どうしようもないやつらだ」
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2015/03/09 08:22
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/09/2015030900609.html
米大使テロ:「襲撃犯=安重根」
北の主張を韓国政府が非難
韓国政府は8日、米国のリッパート駐韓大使を襲撃したキム・ギジョン(金基宗)容疑者を安重根(アン・ジュングン)義士に例えた北朝鮮当局を非難した。
韓国政府は
「北朝鮮が明らかな暴力行為である今回の事件を義による行動だとして、独立の志士による義挙に例えたことは、愛国烈士の高貴な犠牲を汚すものであり、痛嘆を禁じ得ない」
と表明した。
韓国政府は北朝鮮が今回の事件の真相を究明し、再発防止に向け徹底した調査を行う韓国政府の適法な措置を「反共和国(対北朝鮮)謀略策動」などとしてでっち上げたとし、
「北朝鮮は今回の事件に関する歪曲(わいきょく)や捏造(ねつぞう)と無責任な扇動を直ちに中止し、今からでも国際社会の普遍的な規範と常識に合った正常な態度とは何かを熟考し、自粛してもらいたい」
と求めた。
これに先立ち、北朝鮮の対南宣伝機関、祖国平和統一委員会は、書記局報道という形で、キム容疑者の襲撃について、
「米帝の戦争策動に反対する義による行動がテロならば、
日帝の朝鮮侵略に反対し、伊藤博文を処刑(暗殺)した安重根ら反日愛国志士の義挙も日本反動が冒とくしているようにテロと呼ばなくてはならないのではないか」
と指摘した。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2015年3月10日(火) 17時22分
http://www.recordchina.co.jp/a103911.html
韓国政府、米大使襲撃犯を安重根に例えた北朝鮮を非難
=韓国ネット「これ以上の侮辱はない」
「日韓併合の核心人物を暗殺した安重根義士とは違う!」
2015年3月9日、韓国・聯合ニュースによると、北朝鮮が米国のリッパート駐韓大使を襲撃したキム・ギジョン容疑者を安重根(アン・ジュングン)義士に例えたことについて、韓国政府が非難した。
北朝鮮の祖国平和統一委員会は8日、キム容疑者がリッパート米大使を襲撃したことについて、
「米帝の戦争策動に反対する行動をテロとするならば、朝鮮侵略に反発し、伊藤博文を暗殺した安重根の行動もテロと呼ぶのか」
と指摘した。
これに対し、韓国政府は
「安重根義士の名誉を毀損(きそん)する北朝鮮の行為に痛嘆を禁じ得ない。
北朝鮮は今回の事件を歪曲・捏造し、無責任に扇動することをすぐに中止するべきだ」
と主張した。
これについて、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。
「安重根義士とキム・ギジョンは正反対の人物だ」
「次は金正恩(キム・ジョンウン)を世宗大王に例えるんじゃないか?」
「日本政府に対してもこれくらい強気に非難してみろ」
「安重根にとって、これ以上の侮辱はないだろう。
後世でこんな評価を受けるなんて…」
「安重根義士に申し訳ない」
「国家の絶体絶命の危機に陥っている時、最後の手段として、日韓併合の核心人物を暗殺した安重根義士。
今回の事件とはまったく違う」
「やっぱりキム・ギジョンと北朝鮮は仲間だったんだ」
「北朝鮮のくだらない発言にいちいち反応する必要はない。
子どもたちが安重根義士を嫌うようになってしまったら大変だ。
騒がずに無視していればいい」
』
韓国政府の論は今回のテロと安重根の違いに対する論理的説得性がない。
「ウン、なるほど」ともう少し周囲を納得させるだけのものであって欲しいものである。
今は否定されているが、一世紀後になったら、
このテロリストは安重根のように「義士」として讃えられている
かもしれない。
「ない、とはいえない」ことである。
『
2015年03月09日13時03分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/486/197486.html?servcode=100§code=120
【時視各角】米国はシャーマンでありリッパートだ=韓国
シルバーヘアに黒縁の眼鏡は、そうでなくても冷たいイメージをさらに冷たくした。
6人の韓国の記者が順に韓米関係、韓日関係、対北朝鮮政策について次々と尋ねたが、彼女はまったく揺れなかった。
自分のペースを絶対に失わなかった。
1月末に在韓米大使館のメディアカンファレンスで会ったシャーマン米国務次官は冷静そのものだった。
当時、オバマ大統領の北朝鮮崩壊発言にいかなる背景があるのかと尋ねると、
「大統領の発言に私が補う言葉はない」
と短く答え、質問者を困惑させたりもした。彼女の返答は節制されていて、針1本も入るスキがなかった。
韓国と日本の歴史問題についてもシャーマン次官は
「韓日の歴史問題をめぐる和解(reconcile)は米国には大きなプラス」
「河野・村山談話は非常に重要だ」
という正答だけを話した。
このようなシャーマン次官だったため、2月27日にカーネギー平和財団で述べた発言は衝撃だった。
韓日の歴史葛藤を夫婦や子どもの間の争いに使う「口論(quarrel)」と表現し、
日本軍慰安婦問題を取り上げながら「いわゆる慰安婦(so called comfort women)」という表現を使うとは。
シャーマン次官が発言する時、その隣りには先日国務副長官から退いたビル・バーンズ氏が同席していたという点も普通でなかった。
1カ月ほど前に目の前で見たシャーマン次官らしくないその表現がどのように登場したのか、英文スクリプトと映像を何度も見なければならなかった。
外交官の発言には常に“根”があるものだ。
シャーマン次官の発言も同じだ。
★.ワシントンは朴槿恵(パク・クネ)政権が発足して以来、韓国と中国の密着を警戒してきた。
昨年初め、私的な席で会ったワシントンのシンクタンクの人たちは、韓国を眺めるホワイトハウスと国務省の雰囲気が「尋常でない」と繰り返し伝えた。
その根が少し表れたこともある。
昨年4月の訪韓に先立ち中央日報がした書面インタビューで、オバマ大統領は
「朴大統領が中国との経済協力を増やし、建設的な関係を結ぶことは歓迎する」
としながらも
「韓国の安保と繁栄の基礎はあくまでも米国」
と釘を刺した。
当時は韓国社会がセウォル号事件にのみ込まれ、大きな波紋は呼ばなかったが、米国の胸中が表れた答弁だった。
シャーマン次官の発言はその延長線だ。
★.韓日米を軸に中国の浮上を牽制しようという米国としては、
韓国の親中の動きを望ましく思うはずがない。
さらにTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備をめぐり中国を気にする韓国政府とは違い、日本は口の中の舌のようにふるまっている。
1月末に中国-韓国-日本を順に訪問したシャーマン次官はワシントンで持つ「考え」を3カ国訪問で「実感」した可能性がある。
「韓国と中国がいわゆる慰安婦問題をめぐり日本と論争している」とし、
韓中を一つにまとめて日本の反対側に置いたのはそのような実感の結果だ。
したがってシャーマン次官の発言は聞き流してはならない一種の外交兆候だ。
良い外交官は兆候を見逃してはならない。
兆候が慢性になり、手に負えなくなる前に直さなければいけない。
韓米同盟は現在、ローラーコースターに乗っているところだ。
リッパート大使襲撃事件は衝撃的で偶発的だった。
偶発はどこに跳ねるか分からなかった。
幸い、リッパート大使の個人技で事件は収拾に向かっている。
テロに怯まず「私は大丈夫だ」と言って笑ってみせるネイビーシールズ出身の大使でよかった。
戦争を一緒にし発展させてきた韓米同盟を、25センチの刃物で切ることはできないという診断も正しい。
しかし抑えてきた感情はわずかなことでも火がつく可能性がある。
韓米同盟という大きな枠で見ると、リッパート事件よりもさらに深刻に見るべきはシャーマン次官の発言だ。
★.外交部は今まで韓米関係が尋常でないというメディアの診断を
「韓米同盟はいつよりも強固だ」というレトリックで埋めてきた。
リッパート事件はシャーマン次官の発言を縫合する効果をもたらすかもしれない。
しかし韓国の外交だけはリッパートの裏に隠れているシャーマンに顔を背けようとしてはならない。
』
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朝鮮日報 記事入力 : 2015/03/10 11:27
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/10/2015031001673.html
「米国は安倍政権の歴史修正主義より米日同盟重視」
米国政府が、歴史をめぐる安倍政権の行動よりも、
米日軍事同盟を通して得られる利益の方を重視している
という分析が示された。
国立外交院外交安保研究所のキム・ヒョンウク教授は9日「2015年米国国家安全保障戦略報告書の分析」という報告書の中で
「米国内部では現在、
日本の安倍政権の積極的な対米政策により、米日同盟の戦略的重要性が高まっている」
と説明した。
キム教授は
「これにより米国は、安倍政権の歴史修正主義的な行動に対する懸念よりも、米日同盟がもたらす戦略的利益の方を重視している」
と分析した。
キム教授は
「今回の国家安全保障戦略(NSS)で、米国のアジア・リバランス政策の積極的推進が明示された」
として、韓国政府に対し
「これにより、日本の歴史退行的行動が看過されないよう、米国内部で積極的に外交的努力を傾ける必要がある」
とアドバイスした。
またキム教授は
「アジア・リバランス政策を優先的地域政策と規定し、中国に対するけん制がやや強化されると考えられる状況で、韓米同盟を米日同盟と結び付け、ミサイル防衛システムなど韓米日三角協力を強力に構築しようとする努力が積極的に推し進められるものとみられる」
として、韓国政府に対し
「中国との関係に否定的影響を及ぼさないよう、積極的対処が必要」
とアドバイスした。
』
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