
●顔や左手首を切りつけられたリッパート大使=5日、ソウル(聯合ニュース)顔や左手首を切りつけられたリッパート大使=5日、ソウル(聯合ニュース)
「国をあげて憎しみを煽る」
政策をとり、それに火病が絡めば、何が起こるか分からない。
これまで起こらなかったのは、経済的状況がよかったからであろう。
「世界のサムスン」という標語にみられような心理的高揚感が情緒の安定をもたらした。
だが、韓国経済はこれから低迷の方向に進む。
今年に入り物価上昇率が日本より韓国のほうが低くなってきている。
つまり日本で言う『失われた時代』に韓国は入りつつある。
デフレが大きなうねりで韓国国民を襲いはじめている。
「デフレとは経済成長の停止」を意味する。
それを避けるためにパク・クネはすさまじいほどの媚を中国にうり続ける。
生活の不安は人々を見通しのない動揺におとし入れる。
2015年の韓国は、何が起こるか分からない様相
を呈してきている。
今月から大学が始まる。
学生がキャンパスへ戻ってくれば、当然ながらデモが吹き荒れる
支持率が低迷している現政権には打つ手がない。
「反日」をアピールしてなだめる
という旧来の方法は、この事件で
大きな危険性を孕む
ことが露わになってしまった。
『
聯合ニュース 2015年 03月 05日(木)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2015/03/05/0800000000AJP20150305001051882.HTML
駐韓米大使 顔など切りつけられる=容疑者の身柄確保
【ソウル聯合ニュース】
リッパート駐韓米大使が5日午前7時40分ごろ、ソウル市内の講演会会場で刃渡り約25センチの刃物を持った50代の韓国人の男に襲われ、顔や左手首を切りつけられた。
同盟国の大使に対する事実上のテロとされ、両国関係への影響が懸念される。
警察によると、リッパート大使は文化施設「世宗文化会館」で開かれた民族和解協力汎国民協議会主催の朝食講演会で、市民団体「ウリマダン独島守護」の代表を務める金基宗(キム・ギジョン)容疑者に襲われた。
目撃者の話によると、金容疑者はリッパート大使を何度も攻撃したという。
金容疑者は警察に取り押さえられ、
「今日テロをした。『ウリマダン』代表だ。
チラシを作った。
戦争訓練に反対するチラシだ」
などと主張したほか、パトカーに乗せられる直前には、「戦争訓練反対」と叫んだ。
リッパート大使は大量に血を流し、パトカーで近くの病院に搬送された。
右頬に約5センチの傷を負い、左手首にもけがをした。
緊急治療を受けた後、別の病院に運ばれて手術を受けている。
韓米両軍は今月2日から定例の合同軍事演習「キー・リゾルブ」を実施している。
スカパロッティ韓米連合司令官(在韓米軍司令官兼務)は病院で報道陣に対し、演習を予定通り進める方針を示した。

●警察に取り押さえられた容疑者=5日、ソウル(聯合ニュース)警察に取り押さえられた容疑者=5日、ソウル(聯合ニュース)
金容疑者は2010年7月に当時の重家俊範・駐韓日本大使にコンクリート片を投げつけた罪(外国使節暴行)で懲役2年、執行猶予3年の判決を受けている。
リッパート大使はオバマ大統領を上院議員時代の05年から補佐してきた最側近の一人。
国家安全保障会議(NSC)首席補佐官兼秘書室長、国防総省次官補(アジア太平洋担当)、国防長官秘書室長などの要職を務め、昨年10月、史上最年少の駐韓米大使として赴任した。
警察は事件の真相や背後関係などを調べるとともに、外国公館などの施設や要人に対する警護を強化する方針だ。
米国務省は事件を受け、「暴力行為を強く糾弾する」と表明する論評を出した。
リッパート大使の状態については、
「現在近くの病院で治療を受けており、命には別状がない」
と説明した。
在韓米国大使館は韓国の治安当局と協力しているという。
中東歴訪中の朴槿恵(パク・クネ)大統領は事件の報告を受け、米政府に状況を速やかに説明することや米国との協力関係に問題が生じないよう努めることを指示したという。
』
『
聯合ニュース 2015年 03月 05日(木)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2015/03/05/0900000000AJP20150305001400882.HTML
駐韓米大使襲撃 米国で「嫌韓」高まる恐れも

【ソウル聯合ニュース】
米国のリッパート駐韓大使が韓国人の男に襲撃された事件をめぐり、韓国では韓米関係への影響を懸念する声が出ている。
リッパート大使は5日にソウル市内で市民団体代表の男に切りつけられた。
駐韓米大使に対するこうした深刻な襲撃は初めて。
個人の突発的な行動とはいえ、
★.同盟国に駐在する大使がテロに遭ったことになり、
波紋が広がる可能性も排除できない。
リッパート大使がオバマ米大統領の側近という点も、韓国の外交当局には重荷になりそうだ。
韓国の民間シンクタンク、世宗研究所の洪鉉翼(ホン・ヒョンイク)首席研究委員は
「国民1人の危害に対しても黙っていないのが米国だ。
米大使はある意味、米国そのもので、
大使への攻撃は米国を攻撃したことになる」
と懸念を示した。
しかし、60年を超える韓米同盟の磐石さを勘案すると、事件の影響は限定的との見方が大勢を占める。
別の韓国民間シンクタンク、峨山政策研究院の崔剛(チェ・ガン)副院長は
「政府レベルだけでみると、韓国はもちろん米国もこの問題を個人の突発的な行動と見なし、拡大はせず、速やかに収拾しようとするだろう」
と話す。
一方、民間レベルでは溝が生じる恐れがないわけではない。
先ごろシャーマン米国務次官(政治担当)が歴史問題をめぐる韓国、中国と日本の対立は3カ国すべてに責任があるという趣旨の発言をし、韓国の世論の反発を招いた。
今回の米大使襲撃事件では、米国内の韓国に対する世論に悪影響が及ぶこともあり得る。
崔副院長は
「一部の米国民の間で嫌韓感情が増幅しかねない」
との見方を示した。
また洪首席委員は
「対米外交において韓国政府の負担が増すことになる」
と指摘する。
韓国と日本が歴史問題をめぐりそれぞれ米国に接近しようとする中、米大使襲撃事件が日本に有利に働くのではないかという観測もある。
韓国の政府系シンクタンク、国立外交院の関係者は
「ワシントンでの日本との外交戦で、韓国が不利になった。
しばらくは事件の影響を抑えることに外交力を集中させる必要があるためだ」
と話した。
』
『
聯合ニュース 2015年 03月 05日(木)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2015/03/05/0800000000AJP20150305002700882.HTML
駐韓米大使 顔に11センチの傷=病院「後遺症ない」
【ソウル聯合ニュース】
米国のリッパート駐韓大使が5日にソウル市内の講演会会場で韓国市民団体代表の男に刃物で切りつけられ、顔や腕に傷を負った事件について、リッパート大使が搬送された新村セブランス病院は会見で、手術は2時間半ほどかかり、成功裏に終わったと伝えた。
顔の縫合手術を担当した医師は
「傷は右の頬骨からあごにかけ長さ11センチ、深さ3センチほどの深いものだったが、
偶然にも主な神経や唾液腺などをそれていたため、機能に大きな問題は出ないだろう」
と説明した。
凶器がもう少し深く刺さっていれば、頸(けい)動脈が損傷した可能性もあったという。
また、傷痕は完全には消えないものの、1~2年すれば肉眼では分からないほど目立たなくなるだろうと説明した。
別の執刀医は腕の傷について
「攻撃を腕で防ごうとして左腕の前腕部に小指から親指方向に3センチほどの傷を負ったようだ」
と説明。
小指の尺骨神経と親指、人差し指を開くときに使う神経が損傷したが、縫合を成功裏に終えたと伝えた。
筋の損傷を伴っているため4週間以上固定する必要があるものの、機能には問題はないという。
リッパート大使は現在、病室で安静にしており、術後の経過を見るため3~4日ほど入院する予定だ。
』
『
テレビニュース
』
『
2015年03月06日07時54分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/379/197379.html?servcode=400§code=430
<駐韓米大使襲撃>韓米同盟がテロにあった
駐韓米国大使が同盟国である大韓民国の首都ソウルの真ん中で襲われた。
朝米修好通商条約(1882年)以来初めてのことだ。
韓国と米国は1953年、相互防衛条約で同盟国になった。
マーク・リッパート駐韓米大使(42)は5日午前、米大使館からわずか100メートル離れた世宗(セジョン)文化会館世宗ホールで招請講演を控えて食事をしているところ、25センチの刃物を持ったキム・ギジョン「ウリマダン統一文化研究所」代表(55)に襲われた。
新村(シンチョン)セブランス病院の医療スタッフは
「1-2センチの差で頚動脈は外れた。
もう少しで命が危うくなるところだった」
と発表するほど致命的なテロだった。
リッパート大使は手術を受けた後、ツイッターに「(韓国国民の)関心と声援に感動した」とし、韓国語で「一緒に行こう」というコメントを載せた。
アラブ首長国連邦(UAE)を訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領は
「韓米同盟に対する攻撃」とし「決して許されない」
と述べた。
朴大統領は病院に入院中のリッパート大使に電話をかけ、
「数年前に似た経験をした立場で、どれほどつらいか分かる」
とし「心が本当に痛む」と伝えた。
米国務省のハーフ副報道官は「暴力を強く糾弾する」と述べた。
オバマ大統領はリッパート大使に電話をかけ、「大使と夫人のことを考えて祈っている」と伝えた。
特命全権大使は国を代表する。
したがって大使に対する攻撃はその国に対する攻撃と見なされる。
特に「外交関係に関するウィーン条約」(61年採択)では、
大使の安全を派遣された国の責任と規定
している。
それだけに事件の波紋は大きい。
政府は緊迫した雰囲気の中で動いた。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)は緊急国家安全保障会議(NSC)常任委会議を開き、李完九(イ・ワング)首相は「徹底捜査」を指示した。
★.最も急がれるのは、今回の事件が韓米関係に及ぼす悪影響
を遮断することだった。
政府はソウルとワシントンの外交チャネルを総動員し、米国側に事件の経緯や対策などを説明した。
青瓦台はNSC会議の後、
「今回の事件の犯人の反米、従北行跡および活動に対する徹底調査で真相を究明する」
と明らかにした。
さらに
「韓米同盟はわずかな動揺もないことを再確認し、米国と緊密に協力していくことにした」
と述べた。
趙太庸(チョ・テヨン)外交部第1次官は国会外交統一委員会で、
「韓米同盟が今回の事件で揺れたり傷つくほど弱い関係ではないということに両国の意見が一致した」
と話した。
★. 問題は事件の性格上、どこへ飛び火するか予想できないという点だ。
シャーマン米国務次官の発言に見られるように、韓米関係が尋常でない時期であるだけに、米国内に否定的な世論が広がる可能性がある。
CNNなど米メディアは「反米主義者の仕業」と報じている。
キム容疑者が韓米軍事訓練の中断を要求し、北朝鮮を8回訪問したという点で、保守対進歩の葛藤に向かう余地もある。
文正仁(ムン・ジョンイン)延世大教授は
「極端な外国勢力排撃性向を見せた一個人の突出行動が事件の本質」
とし
「国内の葛藤をあおったり、韓国で反米テロが広がるという誤った認識を与えるのは国益のために望ましくない」
と述べた。
政府とセヌリ党は6日、党・政府・青瓦台会議を開き、追加の対策を議論する。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2015年3月6日(金) 7時56分
http://www.recordchina.co.jp/a103703.html
韓国は関係悪化に戦々恐々
=朴大統領、駐韓米大使への見舞いの電話で「米韓同盟にマイナスの影響ないように」―韓国メディア
2015年3月5日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は、ソウルで男に襲撃されて負傷したマーク・リッパート駐韓米大使を電話で見舞った際、
「事件が米韓同盟にマイナスの影響を与えないようにすべきだ」
と述べた。
中国新聞網が伝えた。
5日午前7時40分ごろ、リッパート大使はソウルの世宗文化会館を訪れた際、握手を求めるふりをして近づいてきたキム・ギジョン容疑者に刃物で切り付けられ、顔や手を80針縫うけがを負った。
キム容疑者はその場で逮捕された。
中東を訪問中の朴大統領は、同日午後にリッパート大使に見舞いの電話をかけた。
5分間の電話の中で朴大統領は、
「米韓政府が緊密に協力し、この事件が米韓同盟にマイナスの影響を与えないようにすべきだ」
との考えを示した。
また、韓国・聯合ニュースも
「襲撃事件によって米国人の韓国に対する印象が悪化し、反韓感情が生まれる可能性もある」
と報じるなど、韓国は事件が米韓関係に与える影響を懸念している。
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2015/03/06 08:11
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/06/2015030600622.html
米大使テロ:米紙「韓国左派は米国を統一妨害勢力と認識」
韓米合同軍事演習開始3日目の5日、マーク・リッパート駐韓米大使が親北朝鮮系団体の代表に切り付けられたことを受け、米国の各メディアは
「韓国の極左勢力は友好国の米国を韓半島(朝鮮半島)統一を妨害する存在だと見なしている」
と報じた。
事件発生直後、ニューヨーク・タイムズなど米国の主な新聞各紙は電子版のトップ記事で今回のテロ行為を伝えた。
★.CNNなど米国の主なテレビ局もレギュラー放送を中断し、ニュース速報を流した。
★.AP通信は
「米国は韓国の最も近い同盟、軍事的防衛であり、代表的な貿易国だ。
今回のテロで多くの人々が衝撃を受けるだろう」
としている。
同通信はまた、
「一部の韓国人は米国が統一の妨げになると思っている。
こうした主張は北朝鮮の宣伝・扇動組織の見解と同じだ」と指摘した。
★.ニューヨーク・タイムズは
「防衛中心の合同軍事演習に対し、韓国の左派の一部は『南北の緊張を高める』と主張、
北朝鮮は『侵略のリハーサル』と非難している」
と伝えた。
★.英国の日刊紙デイリー・メールは
「今回のテロをめぐっては背後に北朝鮮の存在があるという説もある」としている。米紙ワシントン・ポストはリッパート大使の親韓的な面を紹介、「こうした努力にもかかわらず、米国は依然として論争の対象になっている」と無念さを見せた。
左派が中核をなす韓国内の反米感情や韓国世論は違うという見方もある。
★.米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは
「韓国の反米運動のほとんどは米国を南北分断の元凶と見なす極左勢力に限定されたもの。
現地の世論の大部分は米軍の韓国駐留や韓米安保同盟を強く支持している」
と書いた。
★.日本の朝日新聞電子版は「(容疑者の)男は2010年に当時の重家俊範・駐韓日本大使に対し、ソウルの講演会で石を投げつけたのと同一人物」「今回の犯行が(歴史問題は韓中日3カ国の責任だという)ウェンディ・シャーマン米国務次官の発言と関連しているかどうか警察が捜査している」と報じた。
★.読売新聞は
「韓国側の警備の甘さを浮き彫りにし、米韓関係に冷や水を浴びせた」
と伝えた。
菅義偉官房長官は記者会見で
「韓国政府に日本大使館の警備強化を要請した」
と述べた。
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2015/03/06 08:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/06/2015030600623.html
米大使テロ:前代未聞の事態、対応に追われる韓国政府
米国のリッパート駐韓大使に対する襲撃事件が起きた5日、韓国外交当局は対応に大わらわだった。
大統領府(青瓦台)、外交部(省に相当)、ワシントンの韓国大使館はもちろん、中東を歴訪している朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の随行団も相次いで対策会議を開いた。
最友好国の大使がテロ被害に遭うという前代未聞の事態
である上、シャーマン米国務次官の歴史問題に関する発言で韓米関係悪化が懸念されるさなかだったことから、緊張はさらに高まった。
韓国政府当局者は
「いろいろな面でデリケートな時期にこんな事件が起き、非常に当惑している」
と話した。
■波紋の最小化に全力
事件が起きると、韓国の安豪栄(アン・ホヨン)駐米大使は直ちにダニエル・ラッセル米国務次官補(東アジア・太平洋担当) を訪ね、遺憾を表明した。
趙賢東(チョ・ヒョンドン)駐米公使もソン・キム国務次官補代理(日韓担当、兼北朝鮮政策特別代表)と会い、
「今回の事件が不必要な形で政治的問題に発展しないことを望む」
との考えを伝えた。
外交部当局者も米大使館のエドワード・ドン公使参事官に状況説明を行い、遺憾を表明した。
朴大統領に随行している尹炳世(ユ・ビョンセ)外交部長官は同日、リッパート駐韓大使に直接電話をかけ、早期回復を願うと表明した。
米政府も衝撃を隠せなかった。
国務省は事件発生から1時間半後に「暴力行為を強く糾弾する」という声明を発表した。
外交筋は
「米国は2012年にリビア・ベンガジで大使が襲撃され死亡したことのショックがまだ残っている。
米国は外交官の安全に極めて敏感だ」
と指摘した。
■「外交と無関係な事件」とは言うが…
韓国外交部当局者によると、韓米両国は同日、事件が韓米関係など外交問題とは関係がない「個別の事件」だという点で認識が一致した。
政治問題化し、韓米同盟に否定的な影響を与えるのは望ましくないとの立場だ。
ジョン・ケリー米国務長官が同日、ツイッターで「常識を欠く攻撃だ」と事件を批判しながらも、「大使の手当てを行う韓国人に感謝する」と書いたのも、外交問題化を避けたいとする認識の表れとみられる。
このため、米国側は事件の早期収拾を図る可能性が高い。
韓国外交部の趙太庸(チョ・テヨン)第1次官は
「韓米同盟は今回の事件で揺らいだり傷ついたりするほど弱いものではない。
今回の事件処理過程で、韓米関係をより強固なものにしたい」
と述べた。
韓国国防部は「突然の事件だが、現在実施中の(韓米合同軍事演習である)『キー・リゾルブ』と『フォールイーグル(トクスリ)』を計画通りに進める」と表明した。
しかし、
外交使節の身辺保護が十分ではなかった外交的、道義的な責任は避けられない
とみられる。
外交部周辺からは
「韓国は米国にかなりの『外交的な借り』をつくった」
との分析も聞かれる。
万一今回の事件の背後に何らかの勢力がいるとすれば、状況はさらに複雑化しかねない。
外交関係者の間では
「当局間で関係修復ができても、一般の米国人の韓国に対するイメージが悪化しかねない」
という懸念が示されている。
リッパート大使が血を流しながら車で搬送される様子は、CNNなどが臨時ニュースで全米に伝えた。
外交筋は
「6・25戦争(朝鮮戦争)当時に数万人の命をささげて戦った同盟国でこんなことが起きたのを見て、
米国人は韓国にどんな感情を抱くか心配だ」
と語った。
』
『
2015年03月06日17時19分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/432/197432.html?servcode=100§code=110
【社説】今回のテロが韓米同盟の逆風になってはいけない
リッパート駐韓米国大使襲撃事件は国内外のメディアを通じて世界にリアルタイムで伝えられた。
米国と国際社会は、米国大使が同盟国の首都の真ん中でテロにあい、血を流す姿に衝撃を受けたはずだ。
大使は一国の顔だ。
オバマ大統領の側近であるリッパート大使は昨年末に就任して以来、韓国に深い愛情を見せてきた。
テロ犯のキム・ギジョンが犯行の理由に、2日から始まった韓米合同軍事訓練への反対を挙げただけに、米国内部で韓国の反米感情が拡大解釈される可能性もなくはない。
米国のアジアリバランス(再均衡)政策に関連する韓国政府の協力レベルに満足していないような米国の世論が悪化することも考えられる。
こうした点で韓米外交当局がソウルとワシントンで直ちに接触し、今回のテロを単発事件と規定し、韓米同盟にマイナスの影響を与えないよう協力することにしたのは幸いだ。
韓国政府が今回の事件を重く受け止め、速かに大統領の立場を出したのに続き、首相主宰の次官会議、国家安全保障会議(NSC)を開き、対策の準備に入ったのも適切だ。
政府は今回の事件が韓米同盟に対する逆風を招かないよう万全を期する必要がある。
テロ事件の経緯などに関し、わずかな疑惑もないよう調査し、米国に説明しなければいけない。
同時に駐韓外交使節の活動が委縮しないよう身辺保護強化対策の準備も要求される。
外交使節に対する駐在国の保護は外交関係の基本中の基本だ。
米国民を相手にした公共外交の負担はいつよりも重くなった。
同盟は両国民の信頼を糧とする生物体のようなものだ。
お互い好感度が落ちれば根幹が揺れる。
米国で今回の事件をめぐり誤解が生じないよう、すべてのチャンネルを稼働する必要がある。
逆説的にリッパート大使が韓国国民を相手に見せてきた精力的な公共外交は一つの手本となるだろう。
リッパートは手術後にツイッターに載せたコメントで
「韓米同盟の進展のためにできるだけ早く戻ってくる」
とし、韓国語で「一緒に行きましょう」と呼びかけた。
我々の態度しだいでは、今回のテロは韓米同盟の悪材料でなく、さらに強める契機になることもある。
リッパート大使の快癒を祈る。
』
【何かと不安な大国:中国】
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