● つらい中国の立場
日中首脳会談が行われた。
これまで中国側が拒否していたものだが、それが可能となったのは
中国が歩み寄った、
からである。
中国にとってはAIIBに日本を引き入れたい、というのが最大の理由だろう。
そのためには尖閣はこのままで、歴史問題もこのままで、ということになった。
口では非難めいたことは言うが、内実は事態はそのままにする、ということである。
中国にとっては、手痛い敗北になる。
もちろん、敗北などとは言わない。
だが、第三者的にみれば明らかに
中国がこれまでの強行な姿勢を崩した
ことだけは確かである。
AIIBは中国が思った以上に世界化してしまった。
その結果として、
中国はAIIBで失敗することができなくなってしまった。
もし失敗すれは中国の威信は地に落ちる。
それは是が非でも回避したい。
そのためには、なんとしても日本を引っぱり込みたい。
責任を両者で担い、日本のノウハウが何としても必要になる。
尖閣も歴問題もこの際目をつぶってしまおう。
何がなんでも日本が欲しい。
それが、今回対談に踏み切った中国の真意だろう。
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ブルームバーグ 2015/04/22 20:32 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NN7FAG6KLVR601.html
日中首脳が5カ月ぶり会談、「戦略的互恵関係推進で一致」と安倍首相
(ブルームバーグ):安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は22日、ジャカルタで首脳会談を行った。
アジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議に合わせたもので、両氏の会談は昨年11月以来、約5カ月ぶり。
安倍首相は会談後、記者団に対し、会談は「大変有意義だった」と発言。
その上で、
「戦略的互恵関係を推進させていくことによって、地域や世界の安定と繁栄のために貢献していく、その必要性について、認識において一致できたのではないか」
と語った。今
後も国際会議の機会を利用して首脳会談を行いたいとの考えも示した。
NHKによると、習主席は冒頭、昨年の会談は重要な意味があり、両国民の共同努力で中日関係はある程度、改善してきた、と指摘。
これに対し、安倍首相も日中関係は改善しつつあると述べた。
日中関係は、2012年9月の日本による尖閣諸島の魚釣島などの国有化や、中国の公船による度 重なる日本領海内への侵入、中国による東シナ海への防空識別圏設定などで一段と悪化。
首脳クラスによる正式な会談が開けない状況が続いていたが、昨年11月に北京でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれた際、約2年半ぶりに行われた。
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ロイター 2015年 04月 22日 23:17 JST
http://jp.reuters.com/article/kyodoPoliticsNews/idJP2015042201001841
首相、アジア投資銀で問題提起
日中首脳5カ月ぶり会談
【ジャカルタ共同】安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は22日夕(日本時間同日夜)、インドネシアの首都ジャカルタで約5カ月ぶりに会談した。
首相は、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の意思決定の仕組みなどについて問題提起。
習氏は、首相が夏に発表する戦後70年談話の内容を注視する考えを示した。
戦略的互恵関係の推進により、地域や世界の安定に貢献する必要があるとの認識では一致した。
両首脳の会談は昨年11月に北京で開催されて以来。
会談が実現したことで日中関係が改善に向かう可能性が出てきた。
ただ、AIIBや歴史認識で摩擦が膨らむ懸念も残る。
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レコードチャイナ 配信日時:2015年4月23日(木) 7時30分
http://www.recordchina.co.jp/a107015.html
日中首脳会談、昨年11月の凍りつくような雰囲気から一転、打ち解けた雰囲気に―米メディア
2015年4月22日、米ブルームバーグは、インドネシアのジャカルタを訪問中の安倍晋三首相と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が約5カ月ぶりに首脳会談を行ったが、前回よりも打ち解けた雰囲気の会談になったと報じた。
安倍首相は22日、中国の習近平国家主席と30分ほどの首脳会談を行った。
昨年11月に行われた日中首脳会談と比べると打ち解けた雰囲気となり、両首脳は視線の合わせ方にはぎこちなさがあるものの、しっかりと握手を交わした。
習国家主席が中国国営テレビに語ったところによると、安倍首相に対して、
日本がアジアの近隣国の懸念について真剣に考慮し、歴史を直視して対応することを望む
と述べたという。
昨年11月に中国・北京で行われた日中首脳会談では、安倍首相も習国家主席も硬い表情でお互いに視線もほとんど合わせなかった。
中国・北京大学の国際学の教授は
「前回の首脳会談では中国は当時の強固な姿勢を示すためにぎこちない握手のイメージを打ち出さなければならなかった」
と指摘し、数カ月を経て両国の姿勢は柔軟なものになったと述べている。
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レコードチャイナ 配信日時:2015年4月23日(木) 9時34分
http://www.recordchina.co.jp/a107018.html
安倍首相の「謝罪なし」演説が日中関係修復に影落とす
=仏メディア報道「2人とも顔がこわばっている」
「今、誰が謝罪すべきだと思う?」―米国ネット
2015年4月22日、AFP通信は、インドネシアのジャカルタを訪問中の安倍晋三首相と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が約5カ月ぶりに首脳会談を行ったが、
★.会談に先立って安倍首相が行った演説によって両国の関係修復への努力が損なわれた
と報じた。
安倍首相と習主席の約30分の会談は、第二次世界大戦に関する認識や領土問題をめぐり悪化していた両国の関係修復を模索する中で行われた。
昨年11月の会談時よりは和やかな雰囲気の中、会談前に安倍首相と習国家主席は握手を交わしたが、ぎこちなさのある握手だった。
日中首脳会談に先立ち、安倍首相は22日午前、バンドン会議で演説を行った。
その中で、第二次世界大戦に対する反省の念については言及したが、謝罪の言葉は述べなかった。
さらに、この日、日本では100人以上の国会議員が靖国神社を参拝した。
中国と韓国は靖国神社参拝について、日本が過去の侵略について悔恨しようとしていないことの表れだと見ていると伝えている。
この報道に、米国のネットユーザーがコメントを寄せている。
「会談で何を話したかは重要ではない。
ただビジネスを続け、中国がお金を稼ぎ、人生が続いていくということだ。
日本が戦争に対してどう思っているかなんて重要なことではない。
日本は米国によって原爆を落とされたが、今は米国の友好国だ。
だから同じようにすればいいんだ」
「日本はもっと円高にするべきだ。
1ドル=75円くらいにね」
「日本には外交政策はないが、内政においては強いシステムを持っている。
そしてそれだけだ」
「第二次世界大戦での日本を支持するわけではないが、中国はチベットに対して謝罪を表明したことがあるのか?」
「中国よ、もう先へ進むべきだ。
あなたたちは他の国々を苦しめているだけだ」
「2人とも顔がこわばっているな」
「私たちの同盟国である日本は、ただ中国を無視すべきだったのに」
「どれだけの人々が日本製のテレビを見ているんだ?
謝罪は受け入れられた」
「何度、謝罪が必要なんだ?
日本は今、問題を起こしているのか?
答えはノーだ。
中国は今、戦前の日本のように軍事力を強化して領有権を主張しているのか?
答えはイエスだ。
では誰が謝罪すべきだと思う?」
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