
アメリカと韓国の間に隙間風が吹いている。
韓国は安全保障より経済を優先
して、結果として中国寄りを鮮明にしはじめている。
この隙間を埋めるようにその存在を大きくしているのが、小さな大国オーストラリアである。
人口が2千万強で、韓国の半分にも満たない。
ただ、アングロサクソン系であり、アメリカにとっては友邦にあたる。
韓国が親中国化すればするほど、アメリカにとってオーストラリアの存在感は増してくる。
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朝鮮日報 記事入力 : 2015/04/21 08:26
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/04/21/2015042100671.html
東アジアの安保体制、韓国を尻目に存在感増す豪
昨年8月、ミャンマーで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラムにアジア太平洋の主要国から外相が集結した。
フォーラムが終わると、オーストラリアのビショップ外相は米国のケリー国務長官と共に専用機でシドニーに飛んだ。
両国が毎年開いている閣僚級会談を行うためだった。
シドニーに到着した2人は互いに微笑み合い、星条旗が描かれた飛行機を並んで降りた。
両国間の友情を象徴的に示すこの場面はメディアに大きく報じられた。
これに先立ち、日本の安倍晋三首相は昨年7月、日本の首相として初めてオーストラリア連邦議会で演説した。
第2次世界大戦で交戦したという歴史的なわだかまりのために70年近く議会演説は行われなかったが、
オーストラリアが態度を転換した結果だった。
オーストラリアがアジア太平洋地域の大国となるため、積極的に米国と日本に接近している。
中国をけん制することが必要な米日は、オセアニアの友邦であるオーストラリアを自陣に引き寄せるため、それに応じている。
このため、
★.米日とオーストラリアによる同盟が東アジアで伝統的な安全保障の中心軸だった韓米日の同盟に取って代わる
のではないかという分析も聞かれる。
米シンクタンク、スティムソンセンターは最近、
米日とオーストラリアがアジア太平洋地域で最も発展した安保協力体制として成長し、
★.北朝鮮の脅威だけに焦点を合わせた韓米日関係よりも
現在の国際秩序を維持するためにはるかに強い力を持っている
と指摘した。
具体的な説明こそ避けたが、
★.中国をけん制できる米日・オーストラリアによる同盟は、北朝鮮を抑え込む目的でのみ機能する韓米日同盟よりも重要だ
という説明だ。
こうした情勢変化を看破している
★.オーストラリアは韓米日の中で相対的に弱い韓国に取って代わるために素早く動いている。
オーストラリアは軍事的なレベルで米日との結束を強化することに力を入れている。
オーストラリアが200億ドルを投じて進めるステルス潜水艦導入事業は米日への「贈り物」に等しい。
オーストラリアは日本で潜水艦10隻を建造し、そこに搭載する兵器には米国製を採用する計画だ。
2005年以降、米国とオーストラリアが実施している大規模合同軍事演習「タリスマン・セーバー」に今年から日本の自衛隊も加わる。
オーストラリアは日本の弱点である歴史問題でも日本をかばっている。
オーストラリアのアボット首相は昨年、安倍首相との首脳会談で
「日本は70年前の行動ではなく、現在の行動で評価されるべきだ。
第2次世界大戦当時の日本とは異なり、日本は普通の国になった」
と述べた。
日本の主張をオーストラリアがそのまま繰り返した格好だ。
2013年には米日・オーストラリの外相と国防担当閣僚が集まり、日本と中国が領有権を争う尖閣諸島(中国名・釣魚島)について、日本を支持する共同声明を出した。
しかし、オーストラリアが中国を排除することはできないというのが外交関係者の一般的な見方だ。
米国の反対にもかかわらず、オーストラリアが中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に加わった事実から分かるように、鉱物資源の輸出に依存するオーストラリアが最大の貿易相手である中国を無視することができない格好だ。
外交専門誌「ディプロマット」は
「米中間の緊張が高まるほど、オーストラリアが双方に配慮することが難しくなり、つらい立場に追い込まれる」
と指摘した。
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レコードチャイナ 配信日時:2015年4月21日(火) 23時12分
http://www.recordchina.co.jp/a106824.html
「韓国を除外し、日米豪で安保協力を」
=米シンクタンクの指摘に「日本を除外して米韓で」
「中国がいるからと安心するのは危険」―韓国ネット

2015年4月20日、韓国・世界日報によると、最近の日韓関係悪化により、
★.日米韓3カ国の協力体制が適切に稼働していないため、日米豪3カ国の協力体制を模索しなければならない
と指摘する報告者が米シンクタンクによって作成された。
米ワシントンのシンクタンク、ヘンリー・L・スティムソンセンターが19日(現地時間)に発表した
「日米豪安全保障協力:展望と課題」
と題する報告書は、
「日米豪はアジア太平洋地域で最も発展した三角安保協力関係に成長した。
どの三角協力関係よりも幅広く強固である」
と評価する一方で、
「日米韓3カ国の安保協力は日韓関係の悪化により限界に来ている」
と指摘している。
報告書は在米日本大使館専門調査員出身の辰巳由紀研究員が代表として執筆した。
記事は、
「このような主張の裏には、韓国が中国に傾倒しており、安全保障協力の対象から除外すべきだとする米国内知日派の一角のコリアパッシング(Korea Passing)論が作用しているものとみられ、注視する必要がある」
と伝えている。
この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。
「日本を除外して、米韓同盟だけにしろ。
2カ国でも十分やっていける」
「日米韓安保協力自体、米国が作ったんじゃないか。
韓国が要求したのではない。
韓国が日本と軍事同盟を結ぶこと自体が話にならないことだ」
「韓国は中国、ロシアと三角協力を模索して東海(日本名・日本海)で海上訓練しよう」
「米国のことはもう諦めて、北朝鮮との統一を成し遂げよう。
統一された韓国の姿を想像すると胸が熱くなる」
「日本もいろいろとロビー活動を頑張っているな」
「韓国の未来には明るい兆しが一つもない」
「コリアパッシング論を歓迎する。
わが国は残念ながら中国の奴隷になっている。
後に日米豪が開放してくれるはずだ」
「朝鮮半島は宿命的に大国に寄り添って生きていかなければならない。
米国か中国か。
今、韓国は選択の岐路に立っている」
「日米韓安全保障体制が崩れても中国があると考え、中国を米国の代わりくらいに考えていると非常に危険だ」
「米国に対する韓国の外交がますます行き詰っていく感じだ。
最も重要な同盟を無視していることがいかに危険なことかわかっていない。
今、日米韓の関係が崩れたら、次の政権の外交に負担になる。
私たちは自分の力を過大評価してはいけない。
我々は米国以外にいかなる同盟もないという事実を忘れてはいけない」
』
『
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版] 2015年04月21日10時33分
http://japanese.joins.com/article/296/199296.html
【社説】ワシントンで韓国排除論が広がっているという状況
米国シンクタンクのスティムソンセンターが、韓日米共助よりも日米豪の「三角協力」をさらに強化すべきだという報告書を出したという。
この報告からは
「日米豪は米豪、日豪間の強力な2国間関係を基に領域内で最も発展した安保協力関係を結んでいる」
として
「いっそ韓国を排除して日米豪間の三角協力体制を構築しなければならない」
と主張したというのだ。
こうした主張をワシントン政界の主流的見解と解釈するにはもちろん無理がある。
★.だが米政界で韓国に対する評価が変わりつつあるのは1つの流れであるようだ。
日米豪の三角協力体制は日本で初めて提起された。
日本の安倍晋三首相が2006年首相に就任した時、日本と豪州、ニュージーランドとインドまでつなげた「自由と繁栄の弧」を主張したことがある。
中国が主敵であるインドもやはりこの構想に積極的に賛成したが、当時は具体的な現実性がないばかりか韓国を含めず事実上うやむやになった。
しかし米国が今この構想に耳を傾けている。
過去の問題に触発された韓日関係の悪化が火をつけた。
この報告でも
「韓日間の政治的緊張が歴史的に緊密な安保協力をつくり出すことを妨げてきた」
としながら
「地政学的論理に基づいて韓日米の三角共助を強化しなければならないという主張は、実質的な政策として進展させることに失敗した」
と主張した。
★.韓国は中国に傾きつつあり、安保協力の対象から除外すべきだ
という指摘も米国で説得力を持っている。
だが韓国外交はこうした流れを全く気にしないように動いている。
数日前、米国が韓日米の外交・安保同盟を修復するために開いた3カ国外交次官会議でも、
★.米国は韓日間の協力を強調したが、
韓国が過去の問題を持ち出して会議が結局凍りついた状態になってしまった。
韓国の「」対中政策」についての米国と日本側の憂慮も大きくなっている。
こういうことでは北東アジアで危険な「いじめ」の境遇になるのではないのか。
』