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サーチナニュース 2015-04-14 22:21
http://news.searchina.net/id/1569642?page=1
「果物の皮」 中国では危険!
・・・「汚染ひどい」とWHO指摘
北京地元紙の新京報は14日付で
「果物の皮をむかないと、後で大変なことになる」
と題する記事を掲載した。
残留する化学物質で、健康障害が起きる恐れがあると、世界保健機関(WHO)関係者が話したという。
WHO駐中国代表のシュヴァル・ツレェンダー博士は
「食品の安全は農場に始まる」
と指摘。
「中国の食品の安全に対する第一の脅威は、
染による化学物質、農薬・殺虫剤・畜産業における残留薬物」
と述べた。
中国政府の対策については
「1歩、1歩解決しているが、容易なことではない。
ただちに解決することは不可能」
と主張した。
中国人は大根や果物の皮を食べる場合があり、よく知られている調理法もある。
果物などの皮にはビタミンC、ペクチン、食物繊維、抗酸化成分が含まれているとして
「健康に有益。捨てて無駄にすべきでない」
と主張する専門家もいる。
しかしWHOとしては、中国では果物や野菜の表面に多くの農薬が残留している可能性があり、食用していると健康被害が出る恐れがあるとして、捨てるよう提案するという。
中国農業大学の食品化学栄養工程学部の朱毅准教授は、
「北京市のような大都市の正規のスーパーで売られている野菜や果物は、品質が保証されている」
とやや楽観的だが、一部の地方や農村では残留農薬の問題は深刻として
「無駄にはなるが、安全のことを考えれば、皮はむいて、捨ててしまった方が安心」
と述べた。
残留農薬が原因で発生する健康被害として、嘔吐や下痢、アレルギーや胃腸や肝臓の障害が考えられるという。
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◆解説◆
中国料理にある大根の皮を使った代表的な料理が、和え物だ。
塩を振って水分を抜くと同時に柔らかくして、調味料で和えて冷蔵庫に入れる。
翌日ぐらいから美味になる。
「スイカの皮の料理」もある。
薄く切って塩揉みをしてから、醤油、砂糖、酢、ニンニク、ごま油で和える。
スイカの皮は炒め料理にすることもできる。
「もったいない」、 「栄養がある」
という理由だけでなく、
「おいしく食べる工夫に情熱を注ぐ」
ところに、
「世界に冠たる中国の食文化」
の面目が垣間見える。
しかし中国人は、経済が発展して「飢えに苦しむ」ことが、ほとんどなくなる一方で、汚染のために「美味しく食べていたものが食べられなくなる」という皮肉な現実に直面している。
中華料理だけでなく、かんきつ類の皮を使ったマーマレードを自分で作って味わうことも、残留化学物質があれば「健康被害のリスクが大きい」ことになる。
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サーチナニュース 2015-04-16 13:57
http://news.searchina.net/id/1569970?page=1
中国全土で「農業汚染」深刻!
対策に苦しむ「驚愕の実態」
四川省紙の成都日報は15日付で
「農業汚染の総量は工業汚染を超えた」
と題する記事を掲載した。
中国では大規模化した工業活動が深刻な環境汚染を引き起こしているが、同記事は農業活動による各種汚染の方はさらに深刻との見方を示した。
まず、農村部が「工業汚染とは無縁」であるわけではない。
工場が有毒ガスを放出すれば、拡散したとは言え、ガスは農村部にも流れてくる。
川の上流で工場が汚水を排出すれば、農業用水も汚染される。
それと並んで、大量の化学肥料や農薬が耕作地に投入されている。
畜産業では、家畜の糞便が「垂れ流し」状態の場所もある。
中国の農村部で、もうひとつ問題になっている「マルチシート」だ。
ビニールの薄い膜で、作物を植え付けた周囲を覆う。
雑草の生育抑制、地面の温度や湿度の調整で重宝する農業用品だ。
使用後は地面からはがして処分せねばならないが、中国の農業従事者のかなりの人が、手間を惜しんで「そのまま土に鋤きこんでしまう」という。
現在のところマルチシートの回収率は10%未満とされる。
工業汚染の場合、汚染源が工場という「点」であるのに対し、農業汚染では耕地という「面」である違いがある。
そのため、汚染の防止はなおさら困難になる。
記事は中国政府・農業部の張桃林副部長(副大臣)の言葉を引用。
張副部長は
「農業の汚染源は面であり、汚染は量も種類も多い。
分布も広い。
全体的状況は決して楽観できない」
と述べた。
中国では、全国の耕作地の約2割で土壌中の汚染物質が基準以上とされている。
主な汚染物質はカドミウム、ニッケル、銅、ヒ素、水銀、鉛、DDT、多環芳香族炭化水素だ。
DDT以外は鉱工業により排出された汚染物質以外と考えてよいが、農業による汚染物質と鉱工業由来の汚染物質が「深刻な相乗効果」をもたらす場合がある。
例えば、化学肥料を過度に使うと、重金属はイオン化し、水に溶けやすくなる。
その結果、有毒物質としての活性が高まる。
土壌のpHが1下がるごと、つまり水溶液に酸性の性質をもたらす水素イオン濃度が10倍になると、カドミウムなど重金属の「活性度」は100倍になるという。
汚染の種類は地域により異なり、
★.中国北西部では残留マルチシート、
★.中東部では化学肥料や農薬、
★.南部では家畜からの糞便による汚染
が特に深刻とされる。
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サーチナニュース 2015-04-16 16:27
http://news.searchina.net/id/1570010?page=1
中国都市部に「がん旅館」出現、
がん発症率の高まりとともに増加=中国メディア
中国メディアの参考消息は14日、がん患者の数が増加している中国では、地方のがん患者は都市部の病院に助けを求める傾向にあり、病院付近にはがん患者や家族が住む「がん旅館」なるものが登場していると報じた。
記事は、ドイツの国際放送事業体であるドイチェ・ヴェレの報道を引用し、中国で肺がんや大腸がん、乳がんなどの発症率が高まるにつれ、北京市や上海市など医療施設の整った都市部に「がん旅館」が増えていると紹介した。
続けて、がん治療のため地方から北京市内のがん旅館に移り住んだという女性の話として、「北京での治療費は保険だけでは半分も賄うことが出来ないほど高額だが、良い治療を受けるために移り住んだ」と紹介した。
一方で記事は、都市部にあるがん旅館の大半はホテルのように許認可を取得して営業しているものではなく、病院近くの住居を1部屋あたり1日約7米ドル(約837円)で貸し出すという「法律的にグレー」な存在だと紹介した。
続けて、中国に「がん旅館」が存在することは「中国で健康リスクが高まっている」ことを示すものであるとし、中国政府の統計を引用し、2年以内に肺がん患者は現在より16%も増加する見込みだと紹介。
さらに、北京市では10年以内に肺がん患者が60%も増加すると試算されていると紹介し、世界保健機関(WHO)の関係者の話として、
「高い喫煙率と人体に有害な大気汚染が肺がんなどの健康リスクを招く原因」
と論じた。
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マカオ新聞 4月17日(金)19時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150417-00010003-macau-cn
中国華東部、約半数の子供の尿から抗生物質=環境汚染深刻
このほど、中国の複旦大学公共衛生学院が
「中国華東部にあたる江蘇省、浙江省、上海市の多くの子供たちが抗生物質まみれだ」
とする研究内容を明らかにしたことについて、現地で高い関心が寄せられているという。
マカオの日刊紙「澳門日報」が4月17日付紙面で中国本土メディアの報道を引用して報じた。
研究はおよそ1年に渡って
江蘇省、浙江省、上海市に食わす8~11歳の児童およそ1000人を対象に実施されたもの。
児童らの尿の成分を分析した結果、
全体の58%の児童の尿から1種類、4分の1から2種類以上の抗生物質が検出されたという。
また、検出された抗生物質は6種類に及び、このうち3種類については
一般的に家畜専用とされる抗生物質だった
とのこと。
研究スタッフによると、長期に渡って抗生物質が体内に残存することにより、児童の発育に悪影響を及ぼす恐れもあるという。
また、児童の尿から検出された抗生物質は臨床治療で使用されているものではなく、
食品などを通じて摂取された可能性が高いとみられ、
土壌や水といった周辺環境の深刻な抗生物質汚染に注目すべきとしている。
中国では牧畜業、水産養殖業における抗生物質の乱用が見受けられることから、専門家らが相次いで警鐘を鳴らしている。
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レコードチャイナ 配信日時:2015年4月22日(水) 1時13分
http://www.recordchina.co.jp/a106680.html
抗生物質の乱用で児童の6割から抗生物質を検出、
1人当たり消費量は米国の10倍―中国メディア
2015年4月19日、上海市、江蘇省、浙江省に住む8~11歳の児童1000人余りを対象に行った調査によると、6割近くの児童の尿から抗生物質が検出された。
中国広播網が伝えた。
今回の調査は復旦大学公共衛生学院の研究グループが行ったもので、児童の58%から抗生物質1種類が、25%から2種類が検出された。
6種類の抗生物質が検出された例もあり、中国では子どもが日常的に抗生物質にさらされていることが明らかになった。
薬剤の成分が長期的に体内に残れば、子どもの成長と発育に悪影響をおよぼすため、親たちからは不安の声が出ている。
研究グループは、臨床での投与、家庭での投与、抗生物質に汚染された水や食物の摂取が主な原因だとみている。
中国では抗生物質が年間21万トン製造され、うち85%が国内で医療や農業に使用されている。
1人当たり消費量は米国の10倍以上だ。
特に、養殖業で大量に使用された抗生物質が、飼料や排せつ物を経由して水を汚染している。
抗生剤乱用による耐性菌のリスク増加も懸念されている。
また、体内に入った抗生物質は、大部分が排せつ物とともに排出されて土壌や水を汚染し、汚染処理場にも抗生物質の除去設備がなく、対策の必要性が求められている。
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