2015年4月19日日曜日

反日中国で?:「日本式」であることを売り物にしてマンションを分譲、顧客は日本人?

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サーチナニュース 【経済ニュース】 2015/04/19(日) 06:06
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0419&f=business_0419_002.shtml

「日本式住居」が訴求ポイント!? 
分譲マンションの広告で=中国・蘇州

●写真は新浪網に掲載された上記広告のキャプチャー

 江蘇省蘇州市で建設中のマンション群「北極星花園」は、「日本式」であることを売り物にして分譲中だ。
 広告では、日本人が施工現場を監督し、建材にも「メイド・イン・ジャパン」を使っているとして「高級さ」を強調している。

 大手ポータルサイトの新浪網で記事広告を掲載した。
 まず、日本は島国であった関係で、日本式の景観の作り方には淡泊で高雅、くっきりとしたラインという特徴があると説明。
 さらに、土地が狭いので日本の住宅設計は機能性と使い勝手を極めて重視すると紹介した。

 さらに、現代の「日本式住環境」には自然との融合を実現する特徴があると説明した。

 「北極星花園」の建設に当たっては日本からデザインや施工監督のために専門家チームを招いたと紹介。
 記事広告では、鉄筋コンクリートの品質などで、入居者の安全を守る耐震性を実現したと主張した。

 室内については、
 「日本式の精緻で光明な収納設計、浴室とトイレの分離」
などを取り入れ、さらに
 セントラル・エアコンディショニング、
 日本製のアルミサッシ、
 日本式の喚起システム
なども導入したと紹介した。

 「北極星花園」の販売価格は1平方メートル当たり1万5000元(約28万7600円)程度で、年内に入居が可能になる見込みという。

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◆解説◆
 中国では日本の工業製品が高く評価されている。
 同時に、日本における生活環境を称賛する文章の発表も増えた。
 建築物については、耐震性が高く評価されている。
 「北極星花園」は宣伝にあたり、日本に対する良好なイメージをできるかぎり活用しようとしている。

 江蘇省常州市でも、「日本式」を謳った住居が宣伝されている。
 中国における日本の産業技術や生活環境のよさに対する高い評価が変化することは考えにくい。
 したがって、同様の動きが増えていく可能性がある。

 なお、中国におけるマンション建設は、地方政府が土地使用権を開発業者に売り出し、業者は比較的広い敷地内に複数のマンション棟を建設することが一般的だ。
 敷地内には花壇や駐車場も整備される。 
 中国では末端の行政区画を「社区」と呼ぶ。
 社区には自治組織である「居民委員会」などが設けられる。
 一括されて建設されたマンション群の敷地全体がひとつの「社区」になることが珍しくない。








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