2015年4月13日月曜日

空自戦闘機訓練中“本物”スクランブル命令:訓練を本番で行える空自のスクランブル環境、いらだつ中国

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 軍事訓練はできるかぎり実戦で近い形で行われるのがいいことは自明である。
 中国は空自に圧力を加え、疲弊を引き出そうとしているようだが、軍事には疲弊はあってはならない。
 疲弊をを常態とし、それを当たり前な状況とみなすくらいの形であってはじめて軍事といえる。
 そういう環境に追い込んでくれる中国の動きは空自にとって限りなくありがたいものであろう。
 実戦に近いもので訓練できるというのはシュミレーションでやることとはちがった軍事メリットがある。
  空自が所有するF15は200機。
 全機がスクランブル体制にあるわけではないが、3交代制あるいは4交代制で詰めている。
 よって全機スクランブル体制に入ると、800人のパイロット体制になる。
 休暇人員を含めると1000人ほどになる。
 年間1000回のスクランブルが行われるとすれば、1機あたり5回になる
 年間5回のスクランブルでは訓練レベルである。
 パイロット一人あたりでは年間1回にしかすぎない。
 わずかである。
 でも1回でもあれば緊張感の維持にはつながる。
 この程度では疲弊にはなかなかつながらない。
 逆に適度な刺激になる。
 中国機に対するスクランブルは日本にとって有効な擬似軍事環境を作ってくれている
ということになる。


日テレNEWS24 最終更新:4月13日(月)19時26分
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150413-00000057-nnn-pol

 空自戦闘機訓練中“本物”スクランブル命令



 沖縄の尖閣諸島など南西諸島の空の防衛を担う那覇基地の戦闘機部隊。
 領空侵犯の恐れがある航空機に行うスクランブルの訓練を公開中に、本物のスクランブル命令が出て戦闘機が緊急発進する姿が撮影された。

 本物のスクランブル命令を知らせるサイレンの後、エンジンの轟音(ごうおん)と共に航空自衛隊のF15戦闘機が格納庫から出てきた。
 戦闘機2機は実弾を装てんしていて、雨の中、大きな水しぶきを立てて緊急発進した。
 今回の緊急発進での領空侵犯はなかったという。

 自衛隊機のスクランブルは去年4月から12月までで744回にのぼり、うち、中国機が最多の371回だった。
 防衛省は活発化する中国軍の動きに備え、那覇基地のF15戦闘機を20機増やして南西諸島の空の防衛を強化する方針。



朝日新聞デジタル 4月13日(月)19時9分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150413-00000038-asahi-pol

対中国スクランブル発進 空自が訓練公開中に「本番」

 航空自衛隊は13日、空自那覇基地(那覇市)で、領空侵犯のおそれがある他国軍機などに対する緊急発進(スクランブル)訓練を報道陣に公開した。
 公開のさなか、実際に発進命令が出て、F15戦闘機2機が飛び立つ場面も。
 尖閣諸島をめぐる日中間の緊張の高まりとともに、那覇基地からの緊急発進は5年間で4倍近くに増えている。

 「ピピピピピ」。
 実際に発進準備を命じる電話が鳴り、那覇空港の滑走路脇にある警戒待機所から、パイロット2人が専用格納庫へ向かって走り出した。
 それぞれミサイルを搭載したF15戦闘機のコックピットに滑り込むと、民間機の離着陸の合間を縫って北西へ飛び立った。
 空自は緊急発進の理由を明らかにしなかった。

 緊急発進する戦闘機が待機するのは千歳や小松など全国の7基地。
 中国漁船衝突事件があった10年には386回だったのが13年度には810回と倍増した。
 14年度は中国機に加え、ウクライナ情勢の緊迫を背景にロシア機への緊急発進が急増。
 昨年末時点で744回で、年度を通じて過去最多だった1984年度の944回に匹敵する見通しだ。

 このうち那覇は緊急発進が全国を上回るペースで増えている。
 10年度は115回だったが13年度は402回と4倍近くに。
 14年度も昨年末時点で379回だ。
 対中国機が中心とされる。



朝日新聞デジタル 2015年4月15日18時47分
http://www.asahi.com/articles/ASH4H51MMH4HUTIL01C.html

空自機の緊急発進943回、
冷戦期に次ぐ多さ 14年度

 日本へ近づくロシア軍機や中国軍機に対する航空自衛隊機の緊急発進(スクランブル)が2014年度は943回で、冷戦期の1984年度に記録した944回に次いで過去2番目の多さになった。
 6年連続の増加で、前年度より133回増えた。
 防衛省が15日発表した。

★.対ロシア機が前年度に比べて114回増えて473回と最も多く、
★.中国機は同49回増の464回だった。
  国・地域別統計がある01年度以降では、両国ともに最も多い。
  5年前の09年度と比べると、ロシアが2・4倍、中国は12・2倍。

 空自機の発進地域別でみると、那覇基地を拠点にする南西航空混成団が468回で、ほぼ半分を占めた。
★.空自は今年度、那覇に置く戦闘機を倍増させて約40機にする予定だ。



JNNニュース TBS系(JNN) 4月15日(水)19時38分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20150415-00000060-jnn-pol

 自衛隊スクランブル943回、過去2番目の多さ



 領空侵犯のおそれがある外国の航空機に対して自衛隊の戦闘機が緊急発進する「スクランブル」の実際の任務を航空自衛隊が初めて公開しました。

 中国が領有権を主張している尖閣諸島に向き合う沖縄県の航空自衛隊・那覇基地。
 国籍や飛行計画が不明な航空機が日本の領空に近づいた場合、自衛隊の戦闘機F15が緊急発進して監視し、領空侵犯をしないよう警告します。

 防衛省は15日、昨年度1年間のスクランブルの回数が943回だったと明らかにしました。
 これは、旧ソ連軍機の活動が活発だった冷戦期、1984年度の944回に迫る過去2番目の多さです。
 ただ、実際に領空侵犯にまで至った例はなかったということです。

 国別では、ロシア機に対するスクランブルが473回で最も多く、次いで中国機の464回でした。
 ただ、中国機へのスクランブルの回数は去年10~12月の3か月間に164回だったのに対し、今年に入ってからの3か月間は93回と半分近くに減っています。
 去年末の安倍総理と習近平国家主席による首脳会談以降、急激に減った形で、戦後70年の節目を迎える今年の夏までは、中国が日本への無用の刺激を控えているのではという見方もあります。






レコードチャイナ 配信日時:2015年4月16日(木) 7時40分
http://www.recordchina.co.jp/a106216.html

日本のスクランブル発進能力に中国ネットもビックリ!
「中国軍は自衛隊のコントロール下」
「われわれの防空識別圏はただのパフォーマンス」

 2015年4月14日、中国メディアの新浪は中国の戦闘機が江蘇省から離陸するだけで日本の戦闘機もすぐに離陸すると伝えた。

 新浪は中国の軍事専門家が
 「日本の防空識別圏は中国国境から100キロほどのところに設定されているため、中国の飛行機が離陸するとすぐに日本の防空識別圏に入り、日本は直ちにスクランブル発進する」
と指摘したことを紹介。
 「日本の対応は理に適っておらず、中国の活動を制限するものであり、非常に危険でもある」
と非難した。

このニュースが、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で伝えられると、中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

「なんで日本の反応はそんなにも速いんだ?」
「日本のレーダーってそんなにすごいのか」
「中国軍は完全に自衛隊のコントロール下にあるということか」

「われわれの動きはすべて相手に知られてしまっているということじゃないか」
「鬼子(日本人の蔑称)を甘く見てはダメということだな」
「日米の哨戒能力は高すぎるといわざるを得ない」

「では逆に、那覇基地から離陸する日本機をわれわれは探知できるのだろうか?」
「日本の防空識別圏は本物だ。
 われわれの防空識別圏はただのパフォーマンス」

「だったら俺たちはもっとたくさん戦闘機を飛ばせばいいだけ」
「われわれにはエネルギーも資源もたっぷりある。
 日本機をたくさん飛ばさせて消耗させればいい」



レコードチャイナ 配信日時:2015年4月15日(水) 13時30分
http://www.recordchina.co.jp/a106186.html

日本空自のスクランブル、
日中衝突のきっかけとなる可能性も―中国少将

 2015年4月14日、人民網によると、中国の軍事専門家は日本の戦闘機の非合理的スクランブルが偶発的衝突のリスク高めると指摘している。

 日本の航空自衛隊は13日、那覇基地で戦闘機のスクランブル発進の公開演習を実施した。
 このニュースについて、中国の軍事評論家・尹卓(イン・ジュオ)少将は日本の非合理的なスクランブルが日中の偶発的衝突のきっかけになりかねないと懸念を表明した。

 日本の防空識別圏は中国沿岸線から約100キロにまで伸びている。
 浙江省や江蘇省から航空機が離陸すればすぐに日本の防空識別圏に入ってしまい、日本戦闘機がスクランブル発進することになってしまうという。
 日本側の狙いは中国空軍の活動範囲を狭めることにある
と批判している。



レコードチャイナ 配信日時:2015年4月16日(木) 16時32分
http://www.recordchina.co.jp/a106324.html

航空自衛隊のスクランブル、
中国は“偶発的な衝突”を懸念
=「油を無駄にする非産油国日本」
「戦えば中国に勝ち目はない」―韓国ネット

   2015年4月15日、韓国・ニューシスによると、中国の軍事専門家は、中国軍戦闘機の領空侵犯に備えた日本の航空自衛隊のスクランブル態勢が強化されていることについて、
 「偶発的な衝突が発生する可能性が高まる」
と主張した。

 報道は、人民網の記事を引用し、中国の尹卓(イン・ジュオ)少将が
 「日本の防空識別圏は、中国沿岸から100キロしか離れておらず、日本の突発的な軍事行動は非常に危険である」
と指摘したと伝えた。
 また、最近、日本の航空自衛隊は沖縄県航空自衛隊那覇基地でスクランブル訓練をする姿を公開したことに触れ、
 「中国への圧力を意図したものとみられる」
とした。

この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。

「懸念だけじゃなくて、実際にどっちが強いか手合わせしてみろ。
 興味がある」
中国は日本と戦ったら負ける

「日中の領土争いが世界的な災いを起こす」
「つまらない消耗戦だ!
 油を無駄にする非産油国日本」

「現在、日本の領土拡張欲が戦争の火種を抱えている。
 それは韓国の安全にも大変な脅威だ」
「この報道は中国の戦術だ。
 真綿で首を絞めるように、徐々にしかけてくる」

「日本としてはこの行動は正しい。
 大したことはないように見えても、中国には恐怖だ。
 常に監視されて、追跡されているという屈辱感も感じさせる
「突発的な争いになったら中国は逃げるだろう。
 情報戦ではすでに中国は日本に敗北しているため、本能的に劣勢と感じるからだ。
 中国は現在、水上艦、潜水艦、航空機すべてが、徹底的に監視されている

「南シナ海で自衛隊と中国が交戦することになったら、在日米軍・在韓米軍も当然、日本応援のために中国軍に相対することになるんだろうな。
 中国に勝ち目はない」



サーチナニュース 2015-04-17 22:17
http://news.searchina.net/id/1570243?page=1

空自の「スクランブル発進」訓練に
・・・「あぶないじゃないか!」と中国専門家=中国メディア

 中国メディアの人民日報は14日、航空自衛隊が13日に那覇基地で緊急発進(スクランブル)訓練をメディアに公開したことを紹介し、中国の軍事専門家である尹卓氏が
 「航空自衛隊がスクランブル発進をさせることは非常に危険であり、
 中国と日本が空中で“衝突”する危険性が高まっている」
と批判したことを伝えた。

 記事は、尹卓氏がこのほど中国中央電視台(CCTV)の取材に対し、
  「日本が防空識別圏を中国沿岸から約100キロメートルの位置に設定した理由は、
 中国軍の空中における活動範囲を縮小させるため」
と主張したことを紹介。

 さらに、空自がこのほど那覇基地でスクランブル訓練を公開したのは「明らかに中国を意識してのこと」と尹卓氏が主張したことを紹介し、その理由として那覇基地が南西諸島および尖閣諸島(中国名:釣魚島)の防衛を担っているからだと論じた。

 続けて、日本の報道を引用し、防衛省がこのほど発表したデータとして
 「2014年4月から14年12月にかけての航空自衛隊のスクランブル発進の階数は744回で、
 うち371回が中国機に対するものだった」
と伝えた。
 これに対し、尹卓氏が
 「実際は中国機が浙江省もしくは江蘇省の空港から発進しただけでも空自はスクランブル発進させている」
と主張。

 さらに、尹卓氏が
 「日本の防空識別圏が中国沿岸から100キロメートルほどしか離れていないため、中国機が離陸するとすぐに日本の防空識別圏に到達してしまう」
と述べたことを紹介した。

 また記事は、尹卓氏が
 「日本の対中国機に対するスクランブル作戦は道理に欠ける行為」
であり、非常に危険だと批判したことを伝え、
 仮に
 中国が日本沿岸から約100キロメートルに防空識別圏を設定し、日本機に対して頻繁にスクランブルさせれば日中双方が空中で“衝突”する可能性も高くなってしまう
と指摘したことを伝えた。

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◆解説◆
 軍学者(軍事評論家)の兵頭二十八氏の著書「「こんなに弱い中国人民解放軍」(講談社+α新書)によると、
★.中国が日本の空自戦闘機のスクランブルを嫌がるのには、
 自軍戦闘機エンジンの「品質問題」もある
という。
 空自戦闘機が離陸すると、中国の空軍基地でも、戦闘機を暖気運転させたり離陸させると考えられる。
 ところが
 中国軍機のエンジンは地上で暖気運転するだけで、
 部品がどんどん「要交換」となり、
 エンジン寿命もなくなっていく。

 中国軍戦闘機のジェットエンジンは当初、ロシアから輸入して、その後、自国でも「同様のもの」を作ることに取り組んだ。
★.ロシア製エンジンの寿命は西側諸国のエンジンより短いが、
★.中国製の場合にはさらに短い
と考えられている。
 そのため、
★.日本の空自機がスクランブルをすれば、
 中国空軍にとっては「もったいないじゃないか」ということになる
という。






航空自衛隊 《スクランブル》





航空自衛隊 F15 訓練ドッグファイト 航空自衛隊HPより




2012百里基地航空祭予行訓練
2012/10/17 に公開  1,046,652








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