2015年4月8日水曜日

日中高速鉄道戦争激化:日本にしてやられる中国の苛立ち、中国の「政治的干渉」を警戒する国も

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サーチナニュース 【経済ニュース】 2015/04/08(水) 16:28
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0408&f=business_0408_053.shtml

高速鉄道の「日中競争」激化・・・舞台は「世界市場」!=中国メディア

 中国メディアの界面は7日、中国の鉄道車両メーカーである中国北車の余衛平副総裁の発言として、中国は現在、28カ国と高速鉄道プロジェクトで協議を行っていると伝え、
 「日本と中国が海外の高速鉄道市場で激しく争っている」
と報じた。

 記事は、
★.シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道計画
について、日本メディアの報道を引用し、太田昭宏国土交通相が2014年8月にマレーシアを訪問し、新幹線を売り込んだと伝える一方、中国外交部の王毅部長がこのほど「中国はシンガポールとマレーシアの高速鉄道計画の入札に積極的に応じる方針」と語ったことを紹介した。

 さらに、
★.タイにおいても日中が受注競争を繰り広げていると伝える一方、王毅部長が「中国とタイはすでに高速鉄道プロジェクトで協力することで合意している」と指摘したことを紹介。

 また、中国企業4社を含む計12社が
★.インドの高速鉄道プロジェクトに応札した
ことを紹介し、すでに中国企業はインドの一部路線の実行可能性調査を受注したことを指摘する一方、日本も同じく一部路線で実行可能性調査を実施中だと紹介。
 さらに、インド政府関係者の話としてインドのナレンドラ・モディ首相が新幹線に大きな関心を抱いていると伝えた。

 さらに記事は、米国においても日中の鉄道関連企業が競合関係にあることを伝え、
★.カリフォルニア高速鉄道プロジェクトにおいて日中の企業が入札参加意向書を提出したと報じ、日本と中国が世界中の高速鉄道市場を舞台に激しい競争を繰り広げていると報じた。



レコードチャイナ 配信日時:2015年4月8日(水) 18時42分  
http://www.recordchina.co.jp/a105800.html

安倍首相が初戦勝利、
日本が中国を下してタイ高速鉄道事業を受注へ―タイメディア

 2015年4月8日、参考消息網はタイメディアの報道を引用し、日本がタイの高速鉄道事業に参加する見通しだと伝えた。

 同国の運輸当局の高官は
 「日本はバンコクからチェンマイまでの高速鉄道事業への参加に意欲を見せている」
と指摘。
 タイ紙バンコク・ポストはプラユット首相が同局に対し、日本側と協力に向けた詳細を詰めるよう指示を出しており、4月末に報告書が提出されると報じている。

 このプロジェクトに中国が参加する可能性について、同高官はこれを否定しており、
 「昆明(中国雲南省)とタイを結ぶ高速鉄道の事業獲得に失敗した後、
 中国は参加を取りやめた」
と話している。


レコードチャイナ 配信日時:2015年4月9日(木) 7時4分
http://www.recordchina.co.jp/a105737.html

日中が「高速鉄道外交」で火花散らす、
米印が今後の主戦場に―中国メディア

 2015年4月7日、中国のポータルサイト・騰訊(テンセント)の経済ニュースによると、高速鉄道の輸出をめぐり、日本と中国の競争が激しさを増している。
 中国の李克強(リー・カーチアン)首相がタイと韓国を相次いで訪問。
 同様に日本も首脳が海外で新幹線の売り込みを行っている。

 李首相は4月初旬、中国製機器・設備の輸出に関する座談会を主催した。
 高速鉄道の輸出に積極的な李首相は「スーパーセールスマン」とも呼ばれている。
 日本でも、安倍内閣が鉄道や関連するインフラ設備の輸出を「経済成長戦略」の重要な柱に位置づけており、輸出拡大で経済成長を促すことが期待されている。

 中国は、2大鉄道車両メーカーの中国南車集団と中国北車集団の合併を加速させることで、生産・開発力を向上させ、国際競争力を高めようとしている。
 日本では、JR東日本、東海、西日本、九州の4社による「国際高速鉄道協会」が設立され、新幹線の輸出業務に協力して当たる体制が整いつつある。

 そうした中、日本と中国の高速鉄道輸出における「主戦場」になると見込まれているのが、米国とインドだ。

★.インドは主要都市を結ぶ総延長4600キロの高速鉄道網の建設を計画しており、
 日中両国はさまざまなルートを通じて採用に向けたアピールを行っている。
★.米国も新たに総延長1万3700キロに及ぶ11路線の建設を計画しており、
 日本はワシントン-ボルティモア間のリニア新幹線導入に向けて積極的に働きかけている。
 一方、中国北車は2014年10月、ボストン地下鉄の車両284両を受注しており、両国の競争は激化している。

 だが、中国の高速鉄道技術は、いまだ「発言権」を確立できていない。
 中国にとって、高速鉄道輸出における最大の武器は相変わらず「価格の安さ」であり、国際的に認められるだけの品質基準は不足している。
 日本やドイツが国際基準となっている高速鉄道技術において、中国の発言権は小さく、
 輸出先との共生も今後の課題だ。



サーチナニュース 【経済ニュース】 2015/04/13(月) 06:02
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0413&f=business_0413_001.shtml

東南アジアの「高速鉄道計画」
・・・中国の「政治的干渉」を警戒する国も=中国メディア

 中国メディアの観察者は7日、日本と中国がタイの高速鉄道プロジェクトをめぐって競争を繰り広げていると伝え、東南アジア諸国のなかには中国による政治的干渉を警戒している動きもあることを伝えた。

 記事は、日本と中国が数年前から東南アジアの高速鉄道プロジェクトの受注合戦を繰り広げていることを伝え、その目的は
★.「高速鉄道受注を通じて東南アジア経済の主導権を得ること」
だと主張。
 一方、東南アジア諸国の複雑な政治関係や経済バランスの違いによってプロジェクトをまとめることに難航していると論じた。

 続けて、タイで軍事クーデターが起きる前、中国とタイは高速鉄道とタイ産のコメを物々交換することで合意していたとし、
 「タイの高速鉄道は中国の昆明を起点とし、シンガポールを終点とする鉄道路線の1路線になると見込まれていた」
と指摘。

 一方、タイで軍事クーデターが起きたことによって、中国と高速鉄道建設で合意していた政権が倒れてしまったとし、タイの高速鉄道プロジェクト計画も大きな変更を迫られ、タイでは発注先などを含め、今なお結論が出ていないと論じた。

 続けて記事は、近年はベトナムやタイ、インドなど中国の周辺国は中国の高速鉄道輸出に対して警戒心を見せていると伝え、
★.中国と高速鉄道で結ばれることで「政治的干渉」が生まれる可能性を警戒している
と指摘。

 さらに、
★.高速鉄道で他国と結ばれることは経済的な視点ばかりではなく、
 政治的・社会的・安全保障などにおいても検討が必要であり、リスクも決して小さくない
と論じたうえで、
 「ミャンマーが中国との鉄道計画を撤回したのもこうした理由だ」
と論じた。



サーチナニュース 【経済ニュース】 2015/04/14(火) 06:36
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0414&f=business_0414_010.shtml

タイの「高速鉄道」プロジェクト・・・日本が受注に意欲=中国メディア
 タイ紙のバンコクポストによると、同国のプラチン運輸相は8日までに、バンコクとチェンマイに至る高速鉄道の建設について、
 「日本は投資に意欲を示している」、
 「中国は断念した」
と述べた。
 中国メディアの環球時報によると、中国の駐タイ大使館は
 「事実でない」、
 「高速鉄道建設について、タイ側は最初から言及しなかった」
と表明した。

 プラチン運輸相は、日本は同国の首都、
★.バンコクと第2の都市のチェンマイを結ぶ約700キロメートルの鉄道路線と、
★.同国中西部のカーンチャナブリーとタイ最南部でカンボジアとの国境に近い港湾地域を結ぶ路線
の建設を望んでいる。

★.バンコク-チェンマイ線について日本は高速鉄道の建設を提案している。
 高度な技術を投入するために多額の費用がかかるという問題があるが、日本は自らが投資することに意欲を示しているという。

 プラユット・チャンオチャ首相はプラチン運輸相に対してすでに
 「運輸副大臣を4月下旬に日本に派遣して詳細を協議し、4月末までに報告せよ」
と指示したという。

 プラチン運輸相は中国との交渉について
 「昆明(中国・雲南省)からラオスを経由してタイに至る鉄道建設について、中国との交渉は決裂した。
 中国はその後、バンコク-チェンマイ線についても投資を拒絶した」
と、高速鉄道路線の建設については中国側が手を引いたと説明した。

 中国メディアの環球時報によると、中国の駐タイ大使館は高速鉄道建設について
 「タイ側は最初から言及しなかった。
 したがって中国は交渉していない。
 中国側が高速鉄道の建設を拒絶したわけではない」
と主張。

 さらに昆明からタイに至る路線についても
 「交渉が決裂したのはニセの情報だ。
 5月に昆明で改めて協議する」
と説明した。



サーチナニュース 2015-04-14 15:57
http://news.searchina.net/id/1569595?page=1

インドシナ半島の「高速鉄道建設」
・・・主導権をめぐる日中の争い=中国メディア

 中国メディアの中国青年報は11日、タイの高速鉄道プロジェクトをめぐって日本と中国が争っていることを紹介し、タイをはじめとするインドシナ半島の国々は「日中の争いによって利益を得ることになる」と論じた。

 記事は、日本と中国がタイの政府関係者と高速鉄道プロジェクトの導入をめぐってそれぞれ協議を行っていることを紹介。
 さらに、2014年12月にはプラユット・チャンオチャ首相が中国を訪問した際に北京と天津を結ぶ高速鉄道に乗車し、さらに15年2月に訪日した際には東京-大阪間を新幹線で移動したと紹介した。

 さらに、プラユット・チャンオチャ首相がタイで高速鉄道を建設する意義として
 「利用客を速やかに目的地に送り届けるだけでなく、沿線の経済発展を促進させる」
と述べたことを紹介。
 さらに、プラユット・チャンオチャ首相が
 「タイが短期間で高速鉄道を手に入れると期待しないで欲しい」
と述べ、
★.高速鉄道建設は「政府に巨大な財政上の圧力をもたらすため」
と指摘したことを伝えた。

 一方で記事は、中国と日本がインドシナ半島で高速鉄道プロジェクトをめぐって争っていることは「タイを含めたインドシナ半島の国々に利益をもたらすことになる」と指摘。
 タイはインドシナ半島のなかでもっとも地理的に重要な国であると同時に、経済的にももっとも発展した国だとし、
 「タイの高速鉄道プロジェクトの主導権を握れば、インドシナ半島全体の鉄道開発の主導権を握れる」
と論じた。

 さらに、日中がインドシナ半島での高速鉄道建設において主導権争いを繰り広げるなかで、タイはうまくバランスを取り、日中を競わせることでより有利な条件を引き出そうとしているとの見方を示した。

 また記事は、タイだけでなく、日本と中国はベトナムやラオス、カンボジア、ミャンマーなどのインフラ建設の主導権をめぐっても争いを展開していると伝え、
 「日中の争いは資金や技術を必要とするインドシナ半島の国々に結果として利益をもたらすことになるだろう」
と論じた。



サーチナニュース 【経済ニュース】 2015/04/16(木) 06:02
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0416&f=business_0416_004.shtml

高速鉄道の「開発途上国輸出」
・・・日本は中国に「到底敵わない!」=中国メディア


 中国メディアの環球網は10日、新幹線と中国高速鉄道の“輸出競争”をめぐる話題が中国で大きな注目を集めていると伝える一方、新幹線は中国高速鉄道に「到底敵わないのが現実だ」と主張する記事を掲載した。

 記事は、中国高速鉄道が新幹線に勝る点として「建設コストが安いこと」を挙げ、新幹線を導入した台湾高速鉄道が破産の危機に瀕している理由も「建設コストが高すぎたため」だと主張。
 建設コストが高すぎたことを理由に
 「利払い額が収入を上回り、負債額が15億米ドル(約1800億円)に達してしまった」
と論じた。

 さらに、日本は開発途上国の高速鉄道プロジェクトを受注することは難しいとし、その理由として
★.「少子高齢化によって労働力不足にあえぐ日本は開発途上国に大量の労働力を派遣することが難しい」
と主張。

 一方の中国はアフリカであっても大量の労働力を送り込むことができるとし、開発途上国の政治家も
 「10年をかけて現地の人びとに教え込むよりも、中国人を使って3年でプロジェクトを完成させたほうが良いと考えている」
と論じた。

 続けて記事は、
★.日本の強みは鉄道の「経営」であるとし、世界的に見ても新幹線、地下鉄など、適当な利用料金で公共交通機関を黒字で運営できているのは日本だけ
と指摘。
 中国は日本の経営モデルを学び取るべきだとし、すでに定年退職した日本の人材を中国で再雇用すれば良いと主張、「双方にとって利のある日中関係を促進する力になる」と主張した。







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