2015年1月10日土曜日

新「宇宙基本計画」:10年で最大45基の衛星打ち上げ、日本の軍備拡大は宇宙へ、中国を狙い撃ち

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 政府は中国が挑発を繰り返してくれるという利点を最大限に利用して、様々な計画を具体化している。
 愛国心の高揚プログラム、自衛隊予算の拡大、そしてこの宇宙計画の策定である。
 中国という「作用」があることによって、日本は「反作用」の利益を得ている。
 日本政府にとって、中国はなんとも有難い隣国である。
 普段ならできないことを、中国の脅威という名目で実行できるし、国民も納得する。
 中国がちょっかいを出すと、オーバーにそれを捉えて反応する。
 「中国サマサマ」である。
 中国としては恫喝して怯えさせて抑えこもうとしているのだろうが、日本はそれをうまく利用している。
 日本が「反作用」するとファシズムだと批判して中国も強化に乗り出す。
 中国にとっても、いい名分になる。
 どっちもどっちでやっている。


NHKニュース 1月9日 12時07分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150109/t10014562171000.html

政府 新たな「宇宙基本計画」を決定

 政府は宇宙開発戦略本部の会合を開き、「安全保障能力の強化」に向け、地上の位置情報を高い精度で測る「準天頂衛星」や軍事施設などの画像を収集する情報収集衛星を増やすことなどを盛り込んだ、新たな「宇宙基本計画」を決定しました。

 それによりますと、
 「わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増し、安全保障上の宇宙の重要性が著しく増大している。
 宇宙開発利用を行うための産業基盤の回復・強化が喫緊の課題だ」
などと指摘しています。
 そのうえで「安全保障能力の強化」に向けて、地上の位置情報を高い精度で測る「準天頂衛星」を現在の1機から7機に増やすほか、現在4機運用している軍事施設などの画像を収集する情報収集衛星も数を増やすなどとしています。
 また、宇宙に関係する産業への民間企業の新規参入を促進することや、民間需要の新規開拓などに官民一体で取り組み、宇宙産業全体の事業規模を今後10年間で合わせて5兆円にすることを目指すとしています。

 会議の最後に、安倍総理大臣は
 「基本計画は、新たな安全保障政策を十分に踏まえた長期的かつ具体的なものであり、歴史的な転換点となるものだ。
 今後は計画に魂を入れて強力に実行できるかが問われる。関係省庁およびJAXA=宇宙航空研究開発機構は、計画をしっかりと実現していただきたい」
と述べました。



日本経済新聞   2015/1/9 10:49 (2015/1/9 12:47更新)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS08H6X_Z00C15A1AM1000/

 衛星打ち上げ、10年で最大45基 新「宇宙基本計画」決定



 政府は9日午前、宇宙開発戦略本部を開き、2024年度までの日本の宇宙政策の指針を定める新「宇宙基本計画」を決定した。
 人工衛星を使った船舶の監視や情報収集など、宇宙システムを安保目的により直接的に利用できるよう体制を整備する。
 今後10年間で衛星など最大45基を打ち上げる。
 宇宙関連産業を官民合わせて「5兆円」規模とする目標も盛り込んだ。

 新計画は
 「宇宙システムの利用なしには現代の安全保障は成り立たない」
と指摘。
 日本周辺の安保環境が厳しさを増していることを踏まえ
 「測位、通信、情報収集等のための宇宙システムを我が国の外交・安保政策、自衛隊の部隊運用に直接的に活用可能なものとして整備する」
と明記した。

 具体的には、
★.地上の位置情報を高い精度で測る測位衛星「準天頂衛星」を23年度までに現在の1基から7基に増やす。
★.日本上空から常時測位できるようになる。
★.平時は民間の位置情報サービスに利用するが、安保上の有効活用を今後検討する。

 海上の船舶や地上施設の監視に使う情報収集衛星は機能の拡充・強化を進め、基数を増やす。
★.秘匿性や防御力の高い防衛衛星通信網は現在は民間のものを利用しているが、
 「自衛隊独自で3基体制」
とする。
 安保への利用拡大と民間事業の推進を両面で進める法案を16年の通常国会に提出する。

 日米の安保面での宇宙協力を強化する。
 人工衛星などに損傷を与える危険がある「宇宙ごみ(デブリ)」の共同監視体制を確立する。
 米国の全地球測位システム(GPS)との連携を強め、一方が攻撃や故障で無力化した場合に補完する仕組みも整備する。
 日米で協議中の日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の再改定に反映する。

 新計画は宇宙関連の国内産業をテコ入れする狙いもある。
 今後10年間の衛星の運用計画を明示し、戦略的な開発につなげる。
 関連産業の海外展開に向け、有識者を加えた会合を設置する。

 宇宙の探査・研究では、今後10年間で、
★.大型のH2Aロケットを使う中型衛星を3基、
★.小型イプシロンロケットを使う小型衛星5基
の打ち上げに取り組む。

 国際宇宙ステーション(ISS)の日本の参加延長は、他国の動向を踏まえ16年度末までに結論を出す。
 有人の宇宙探査は「慎重かつ総合的に検討を行う」とした。

 安倍晋三首相は9日の戦略本部の会合で
 「新たな安全保障政策を十分に踏まえ、長期的かつ具体的な計画とすることができた。
 歴史的な転換点となる」
と述べた。

 日本は1969年に宇宙利用を平和目的に限る国会決議を採択し、軍事面での利用を禁止してきた。
 2008年の宇宙基本法で安保利用を解禁したが、抑制的な姿勢は維持された。
 13年に策定したこれまでの基本計画も具体策は少なかった。



レコードチャイナ 配信日時:2015年1月17日 9時37分
http://www.recordchina.co.jp/a100729.html

日本の軍備拡大は宇宙へ、
安倍首相の「新宇宙基本計画」は中国を狙い撃ち―露メディア


●13日、ロシアメディアは日本が米国と連携して宇宙から中国を監視すると指摘した。資料写真。

2015年1月13日、ロシアメディアは
 「日本、米国と連携し宇宙から中国を監視へ」
とする記事を掲載した。
 14日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

 安倍首相は9日、宇宙システムを安保目的に利用する新宇宙基本計画について「歴史的な転換点になる」と語った。
 安倍首相は宇宙分野で日本がインドや中国のレベルに追いつき追い越す必要性を強調。
 日本は中国の人工衛星対策兵器の開発スピードに強い警戒心を抱いている。
 このため、日本は軍事通信衛星の数を増やし、中国の船舶や原子力潜水艦に関する情報を収集しようとしている。

 ロシア社会政治調査センターのウラジーミル・エヴセーエフ所長は、こうした日本の動きについて
 「真の目的を隠ぺいするための隠れ蓑」
だと指摘する。
 その理由について、
 「宇宙から潜水艦の位置を正確に追跡するのは不可能。
 中国の人工衛星対策兵器を警戒するならば、宇宙空間の軍事利用を禁止する法律を採択するよう、日本が国連に提起すればいいだけのことだ」
と説明する。

 エヴセーエフ所長は
 日本の新宇宙基本計画を「宇宙軍事強化計画」とみなし、
 「米国と合同あるいは日本単独で中国を抑え込もうとしている」
と話した。
 専門家は、今後数年は日米合同で宇宙から中国のモニタリングを行うと予想している。



FOCUS-ASIA.COM 2月19日(木)9時2分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150219-00000017-xinhua-cn

日本の宇宙軍事技術、
領海侵犯する空母の監視も可能―中国紙

  17日付の中国紙・解放軍報は、
 日本の宇宙軍事技術について、他国の衛星を一掃し、空母を監視する
ことも可能だと報じた。

 今月1日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が鹿児島県の種子島宇宙センターから偵察衛星(注 情報収集衛星レーダ予備機)を搭載したH2Aロケットを打ち上げた。
 今年、日本が新たな「宇宙基本計画」を打ち出してから初めての大きな動きとなる。
 日本は「安全保障の近代化」をスローガンに向こう10年間で45基の衛星を打ち上げるという壮大な目標を掲げ、各国の懸念を引き起こしている。

 日本は、偵察衛星は未来の宇宙戦争の主戦武器になると踏んでおり、大気圏外の支配権を得るための効果的なアイテムだとみなしている。
 新「宇宙基本計画」では、
 「国家安全保障戦略を踏まえ、宇宙を積極的に活用していくことが必要」
とうたい、海上船舶や地上設備を監視する偵察衛星の機能を拡充し、強化するとしている。
 衛星の監視対象は「日本領海を侵犯」する外国船、特に空母であることは疑う余地もない。




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 資 料
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●イプシロンロケット試験機 / ひさき打ち上げ/Epsilon-1 / HISAKI Quick Review
JAXA | 宇宙航空研究開発機構
2013/09/24 に公開
2013年9月14日(土)14:00に、惑星分光観測衛星を搭載したイプシロンロケ­ット試験機を内之浦宇宙空間観測所から打ち上げました。




【井上和彦】イプシロンロケットを牽制する中国の真意
2013/09/20 に公開




中国メディア「イプシロンの打ち上げは大陸間弾道ミサイルだろ!?」
2013/09/17 に公開




レコードチャイナ 配信日時:2015年2月10日 12時14分
http://www.recordchina.co.jp/a102262.html

韓国が宇宙開発プロジェクトに400億円、
競争国に対抗―中国メディア

 2015年2月9日、中国新聞社によると、韓国は今年、韓国型発射体や次世代型衛星、宇宙技術産業化プロジェクトなどの
 宇宙開発分野に前年比17.6%増の3740億ウォン(約400億円)
を投資する。

 韓国未来創造科学部は8日、今年の宇宙開発分野の研究開発プロジェクト計画を発表した。
 それによると、韓国は
★.韓国型発射体に2555億ウォン(約276億円)、
★.人工衛星に926億ウォン(約100億円)、
★.宇宙コア技術開発事業に239億ウォン(約26億円)
を費やす。

 未来創造科学部の関係者によると、韓国は宇宙開発分野の投資規模を継続して拡大するが、投資規模は依然として海外の競争国には劣る。
 投資効果を最大化するために、投資の優先順位をつける予定だ。


 日本は「5兆円」、韓国は「400億円」
 400億円/50,000億円=0.8%
 1%にも満たないということでは、勝負以前で話にもならない。
 もうちょっと何とかならないのだろうか。






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