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2015年01月05日 14時44分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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金星探査機「あかつき」軌道投入、12月再挑戦



● 金星を探査する「あかつき」のイメージ図(イラスト・池下章裕氏)
日本の金星探査機「あかつき」が今年12月上旬、金星を周回する軌道への投入に再挑戦することになった。
2010年12月にエンジンの故障で投入に失敗し、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は機体がきちんと動くかどうか確かめながら、時機をうかがっていた。
残る燃料は少なく、チャンスは1回限り。
成功すれば、日本の探査機として初めて、地球以外の惑星の周回軌道に乗ることになる。
JAXA宇宙科学研究所によると、あかつきは現在、金星から1億3400万キロ・メートルほど離れており、1日約40万キロ・メートルずつ距離を縮めている。
前回はメインエンジンを逆噴射して減速し、金星を回る軌道に入ろうとしたが、逆噴射が途中で停止し、金星を通り過ぎた。
エンジンが異常な高温で破損した疑いがあるという。
JAXAはその後、太陽を周回させながら少しずつコースを修正し、金星に再接近する機会を探ってきた。
当初は16年末の再挑戦を検討したが、
機体が太陽の高熱などで劣化している恐れがあり、
今年11月の投入を目指した。
その後の詳しい計算の結果、12月上旬が最適と分かったという。
計画によると、メインエンジンが故障しているため、
12個ある姿勢制御用の小さなエンジンのうち4個を転用して減速し、金星の上空数百~40万キロ・メートルを回る楕円(だえん)軌道に乗せる。
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●金星大気の謎に挑む~金星探査機あかつき(PLANET-C)~
JAXA | 宇宙航空研究開発機構
2010/06/23 にアップロード
金星の大気は、その自転速度に比べ非常に速い速度で循環しており、地球では起こりえない気象現象で、スーパーローテーションと呼ばれています。この金星の大気の謎に、JAXAの金星探査機「あかつき」(PLANET-C)は挑みます。
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●金星探査機「あかつき」いよいよ金星へ到着
2014/01/16 に公開
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Wikipedia あかつき (探査機)
あかつき(第24号科学衛星: 計画名「PLANET-C」又は「VCO(Venus Climate Orbiter、金星気候衛星)」)は、宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)宇宙科学研究所(以下ISAS)の金星探査機。観測波長の異なる複数のカメラを搭載して金星の大気を立体的に観測する。
2010年5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。
2010年12月7日に金星の周回軌道に入る予定であったが、軌道投入に失敗し、金星に近い軌道で太陽を周回している。
JAXAでは金星周回軌道への再投入の可能性について検討が進められている。
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